2026/10/01

【ロンドン怪談】幽霊が出ると噂のチューブ(地下鉄)駅めぐり【ミステリーチャンネル俱楽部プレミアム連載】

ミステリーチャンネル俱楽部プレミアム連載:
「イギリス街歩き」
By 柴田 冴

150年以上の長い歴史を持つロンドンの地下鉄・通称チューブ(Tube)には、数えきれないほどの怪談話が存在します。そのなかには、実際の歴史的事件と結びついたものから、今もなお人々の想像力によって語り継がれる都市伝説まであり、知っているといつもの退屈な移動時間が少し違って見えてくるかもしれません。今回はハロウィンも近いということで、幽霊が出ると有名なチューブの駅をいくつかご紹介していきます。

①コヴェント・ガーデン(Covent Garden)駅

もっとも頻繁に幽霊が目撃される駅のひとつといえば、コヴェント・ガーデン駅。なかでもよく知られているのが舞台俳優ウィリアム・テリスの幽霊です。テリスは、19世紀後半のヴィクトリア朝時代に絶大な人気を誇っていましたが、テリスを妬んだ売れない役者で元友人のリチャード・プリンスに、1897年にアデルフィ劇場の楽屋口で刺殺されました。テリスは息を引き取る間際に「I will be back」という言葉を残したとか残していないとか。

テリスの幽霊がコヴェント・ガーデン駅で最初に目撃されたのは1955年のことです。駅職員のジャック・ヘイデンが終電後の駅でグレーのスーツを着た背の高い紳士を見かけ、声をかけたところ空中に消えてしまいます。その後、紳士の幽霊は何度も目撃され、しまいには霊感が強いと有名な駅員エリック・デイヴィが別の駅から派遣され、交霊会が行われる騒ぎにまで発展。当時19歳の若い駅員ヴィクター・ロッカーも幽霊に遭遇し、恐怖のあまりに別の駅への移動願いを出したという話も残っています。

テリスの幽霊はアデルフィ劇場でも目撃されています。

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