世界的人気を誇るイギリスの大ヒットドラマ『SHERLOCK シャーロック』。現在、1～4までのシーズンが放送されており、英国アカデミーテレビ賞で最優秀ドラマシリーズ賞を、エミー賞では作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞を受賞するなど、多くの人々に愛されてきた大人気シリーズです。
シーズン4の放送終了後から続編を望む声が絶えず、直近ではクリエーターであるスティーヴン・モファットが、シーズン5の制作に前向きな姿勢であることが一部メディアで取り上げられるなど、放送終了から何年経っても話題がつきません。そんな大ブレイクドラマであるSHERLOCKファンに、ドラマにまつわる8つのトリビアな裏話をご紹介します。全部知っていたらあなたもシャーロッキアン？！

1. シャーロックのフラットはベーカー街221Bじゃない

シャーロック・ホームズの住所といえば、言わずと知れた221B Baker Streetですよね。
でも本物の221B Baker Streetはドラマの住所とは異なり、さらに観光スポットになっています。
実際にシャーロックとジョンが住むフラットの外観の撮影に使われたフラットは全く別の場所のものなのです。

撮影に使われたフラットの住所は、

187 North Gower Street, London NW1

気になる方はストリートビューでぜひ見てみてみましょう。ロンドンの街並みも楽しめますよ！

2. シャーロック関係者は家族だらけ

・ジョンとメアリー

ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンとメアリー役のアマンダ・アビントンが実生活でもパートナーだったということは有名な話ですよね。
残念ながらシャーロックシーズン4の撮影2週間前に約16年間の関係を解消してしまいましたが、円満破局でアマンダのことはこれからもずっと好きだとマーティンはコメントしています。

・シャーロックの両親
ドラマ内でシャーロックの両親を演じているのは、なんとシャーロック役のベネディクト・カンバーバッチの実の両親なのです！
ベネディクトの母親は、女優のワンダ・ヴェンサム、父親は俳優のティモシー・カールトン。

・脚本家スティーヴン・モファットとその家族
当ドラマのプロデューサーのスー・ヴァーチューは脚本のスティーヴン・モファットの奥さんで、共同プロデューサー兼脚本のベリル・ヴァーチューは彼の義母にあたります。
さらに、スティーヴン・モファットの息子がシャーロックの子どもの頃の役で何度か出演しています。

3. ドクター・フーのマット・スミスがワトソン役のオーディションを受けていた

ドクター・フーの役が決まる直前、マット・スミスがジョン・ワトソン役のオーディションを受けたそうです。
スティーヴン・モファットは、初めはマットを選ぼうとしたのですが、『変人キャラはシャーロック一人で十分』だと思い直しマーティンを起用することに決めました。

当のマーティンはオーディションに来る途中でお財布を盗まれるという災難に遭い、オーディション中も不機嫌なまま臨んだため危うく役を逃すところでしたが、翌週の2次オーディションで本領を発揮してめでたく役をゲットしたそうです。
ジョン・ワトソン役はマーティン以外には考えられませんよね！

4. 作戦名『ラザラス』にはおちゃめな意味が

シーズン2の最後で、シャーロックがマイクロフトに『ラザラス（Lazarus）』というメッセージを送ったのを覚えていますか？
シャーロックとマイクロフトの間での作戦の名前として使っているのですが、実はこれ、マイクロフト役のマーク・ゲイティスが『ドクター・フー』で演じた役の名前（ラザラス博士）なのです。

原作にはない、脚本家のスティーヴン・モファットのわかる人にはわかる、おちゃめな遊び心です。

5. 文字フォントにも意味がある

 ドラマ中にメッセージの文字がタイプされるのが『シャーロック』の特徴のひとつでもあります。
でも、この文字フォントがいつも同じではないことに気づきましたか？
携帯のメッセージにはAF Generation Z 、シャーロックの消去法のプロセス中にはP22 Johnston Underground、アイリーン・アドラーの高級携帯電話からのメッセージには堅いイメージのVerdandaという風に、すべて使い分けられています。

6. モリーはレギュラーキャストじゃなかった

シャーロックに想いを寄せる愛されキャラのモリー。シーズン4でも出演するレギュラーキャラですが、原作にも全く登場しない人物で、当初は1回のみの単発脇役の予定だったそうです。
ところが、スティーヴン・モファットをはじめとするプロデューサー陣がモリー役のルイーズ・ブリーリーの演技に魅せられてレギュラーキャストに急遽変更になりました。
今ではモリー抜きのシャーロックなんて、想像できませんよね！

7. ベネディクトはシャーロック・ホームズほどバイオリンが上手くない

原作のホームズはバイオリンの名手で、かのアントニオ・ストラディバリウスのバイオリンのみを弾くというこだわりがあることで知られています。
一方、ベネディクトはバイオリンは弾けないため、撮影のため1週間で特訓を受け、上手くバイオリンを弾く演技を身につけたそうです。
指導者によるとベネディクトはたった1週間で素晴らしい音を出せるようになったとのこと。
撮影で使用されたバイオリンは原作のホームズが愛用したストラディバリウスではなく、シリーズ毎に違うバイオリンでCardiff Violinsというショップから借りたものでした。
このショップのtestimonial（レビュー）に、シャーロックの代理でジョン・ワトソンがお礼のコメントを残しています。

8. シャーロックのコートはマーク・ゲイティスの私物だった

いつも同じコートを着ているように見えるシャーロックですが、実は毎回違うコートを着ています。
趣味で警察の捜査協力を無償でしている無職のシャーロックがなぜ高級なコートを何着も持っているのかはさておき、パイロット版でシャーロックが着ていたオリジナルのコートは、実はマイクロフト役のマーク・ゲイティスが買った私物だったのです。
撮影後、マークはそのコートをベネディクトにプレゼントしたそうです。

正に『お兄ちゃんのお下がり』！

最後に

いかがでしたか？あなたはいくつの真実をご存じでしたでしょうか。
ミステリーチャンネルではシーズン1 の第1話から再放送いたしますので、是非ご覧ください！

［文：Sae]

【放送情報】
SHERLOCK シャーロック（シーズン1～4）
字幕版：12月4日（月）夜10:00スタート～21（木）

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画像クレジット：Colin Hutton ©Hartswood Films 2010　© Colin Hutton/Steve Brown © Hartswood Films 2012　Robert Viglasky & Robert John © 2014 Hartswood Films Ltd.　©Hartswood Films 2016