2023/11/24

その結末は想像してなかった!どんでん返しがすごいミステリー小説おすすめ20選

事件の謎解きを楽しみ、物語の世界にどっぷりと浸ることができるミステリー小説。犯人やトリックを解明した瞬間の喜びはなんとも言えないもの。予想もしていなかったどんでん返しが訪れた時には、ページを戻して読み返し、トリックに気づいていくゾクゾク体験も味わうことができます。何度読んでも面白い、何度でも騙されたい、見事な伏線回収に唸りたい、そんな方におすすめのどんでん返しがすごいミステリー小説をご紹介します!

どんでん返し小説の魅力とは?

どんでん返しがすごいミステリー小説は、物語に巧みな伏線が張られているのがポイント。読めば読むほど謎が深まり、二転三転する展開にラストが想像できなくなる面白さに引き込まれます。ミステリー小説に読み慣れている読者でも、意外な犯人の正体や事件の真相が明かされ、驚くこともしばしば。どんでん返しに驚かされると、またページをめくりたくなるのもどんでん返しがすごい小説の魅力です。何度も読むことから気づけば愛読書になることも。お気に入りのミステリー小説を探している方にもおすすめです!

どんでん返しがすごい!ミステリー小説おすすめ20選

『体育館の殺人』

発売日:2015年3月13日
出版社:東京創元社
著者名:青崎有吾

風ヶ丘高校の旧体育館で起きた放送部の少年の刺殺事件。警察は密室状態の体育館にいた唯一の人物、女子卓球部部長の犯行だと決めてかかります。部長を救うために卓球部員・柚乃が真相の解明を頼んだ相手は、学校に住み着くオタクにして天才の裏染天馬。全体的にライトな雰囲気なので、ミステリー初心者にも読みやすいですが、トリックは本格的。「読者への挑戦状」といったエラリー・クイーンスタイルが楽しめるのも本作の魅力。

『アヒルと鴨のコインロッカー』

発売日:2006年12月21日
出版社:東京創元社
著者名:伊坂幸太郎

「一緒に本屋を襲わないか」と本屋襲撃を持ちかけられる突拍子もない始まりの物語と、ペット虐待犯を追う物語。一見関係なさそうな2つの話が次第に交わっていく過程と、丁寧な伏線回収が魅力の作品。「もしかして…」と河崎の存在に答えを見出せそうになっても、なかなか確信が持てず、最後まで振り回され、騙されていく楽しさが味わえます。タイトルの意味が分かった時に、また読み返したくなる一冊です。

『歯と爪 新版』

発売日:2010年6月30日
出版社:東京創元社
著者名:ビル・S・バリンジャー

なんとクライマックスを袋とじにして「袋とじを破らなければ返品します」と、書籍そのものに仕掛けを施して話題に。これはとんでもない結末が待っているに違いないと、期待させる一冊。法廷での裁判シーンと奇術師リュウの運命、二つの物語が交互に描かれ、多数のミステリ作家が「参考書」に相応しいと話すほど、後世のミステリ小説に影響を与えた1955年出版の古典的な作品です。

『死刑にいたる病』

発売日:2017年10月19日
出版社:早川書房
著者名:櫛木理宇

鬱屈した日々を送る大学生・筧井雅也に届いた一通の手紙。そこに書かれていたのはかつての知り合いで、今は連続殺人犯となっている榛村大和からのメッセージ。唯一の冤罪の証明を託された筧井が明らかにしていく残酷な真実とは。人の心を巧みに操る榛村に翻弄されながら、嫌な読後感が残ったとしても、「このままでは終わらせてくれなさそう」という期待には見事に応えてくれる結末。

『災厄の町 新訳版』

発売日:2014年12月5日
出版社:早川書房
著者名:エラリイ・クイーン

不幸な過去を抱えた旧家で起きる奇怪な毒殺事件。名探偵エラリイが見出した苦い結末とは…。複雑に入り組む人間関係が繰り広げる濃厚な人間ドラマでなかなか先の展開が読めないところに読み応えを感じます。やっとの思いで辿り着いたラストには予想もしないどんでん返しが待っています。たった一つの事実、手がかりでバラバラだった推理のピースがハマっていく感覚がたまりません

『模倣の殺意』

発売日:2004年8月13日
出版社:東京創元社
著者名:中町信

時代が変わっても通用するトリックと、時代が変わることで通用しないように感じるトリックもあります。本作の舞台は高度成長期。昭和の名作ミステリーを読んでみたいという方におすすめしたい作品です。上梓から40年後に大幅な改稿を重ねた一冊が埋もれた名作として紹介され、一気に部数を伸ばしたという稀な作品。発表当時に部数が伸びなかった理由、40年後に部数を大幅に伸ばした理由を解明するのも、本作ならではの楽しみ方かも!

『屍人荘の殺人』

発売日:2019年9月13日
出版社:東京創元社
著者名:今村昌弘

大学ミステリ愛好会会長とその助手、そして同じ大学に通うもう一人の名探偵が参加したいわくつきの映研の夏合宿。そこで起こるクローズドサークルでの連続殺人が描かれます。たった1時間半で世界がいっぺん。スリリングなストーリー展開に引き込まれます。ミステリーの王道的展開を見せたかと思いきや、ゾンビの登場でラストは予測不可能に。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作。

『同志少女よ、敵を撃て』

発売日:2021年11月17日
出版社:早川書房
著者名:逢坂冬馬

独ソ戦の最中ドイツ軍によって母親や村人を殺された少女・セラフィマが、復讐を胸に女性狙撃兵となって、スターリングラードの前線に向かう姿が描かれます。女性の視点から描かれる戦争、そして男たちの姿。本当の敵とは何なのかを考えさせられるラスト、第六章の内容に「まさか、こんな結末に」と驚かされます。2022年本屋大賞、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞。

『ジェリーフィッシュは凍らない』

発売日:2019年6月28日
出版社:東京創元社
著者名:市川憂人

小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉の航行試験中に、閉鎖状況の艇内で発見された1人のメンバーの死体。さらに自動航行システムが暴走し、試験機ごと雪山に閉じ込められ、1人、また1人と犠牲者が発生していきます。犯人は分かってもトリックがなかなか分からない。犯人の告白後の展開にハッとし、もう一度読み返し、今度こそ違和感を見つけたいと挑みたくなる一冊。

『カササギ殺人事件』

発売日:2018年9月28日
出版社:東京創元社
著者名:アンソニー・ホロヴィッツ

現代ミステリーの名手・アンソニー・ホロヴィッツのミステリー小説。上下巻。原作を読んで人生が変わったという編集者の語りから入り、小説の中の小説という設定で展開していくのも本作の面白さ。上巻では描かれるのは鍵のかかった屋敷で起きた家政婦の死を、余命わずかな名探偵・ピュントが推理し、犯人が分かったところまで。アガサ・クリスティーへの愛に満ちたオマージュ・ミステリー。クリスティーの魅力を存分に堪能できます。

『クリスマスに少女は還る』

発売日:1999年9月24日
出版社:東京創元社
著者名:キャロル・オコンネル

成績優秀な美少女と、ホラーマニアの問題児。10歳の少女2人が誘拐犯と対峙するミステリー。600ページ超の一冊なので、なかなか手が出せないという声も聞こえてきそうですが真実を知った時のゾワゾワ感は一度体感しておきたいところ。謎が解かれるのは最後の最後ではあるのですが、邦題にも原題にも深い意味があると知り、張り巡らされた伏線を改めて確認したくなります。

『ザリガニの鳴くところ』

発売日:2020年3月5日
出版社:早川書房
著者名:ディーリア・オーエンズ

ノースカロライナ州の湿地で発見された青年の遺体。村の人々は6歳で家族に見捨てられ、人々に蔑まれながらたった一人湿地で生き抜いてきた「湿地の少女」カイアに疑いの目を向けます。カイアは果たして犯人なのか…。現在と過去を行き来しながらどう繋がるのかを探るべく、そしてカイアの幸せを願いながら読み進めてしまいます。最後の最後、数ページに待つ結末に何度でも驚きたくなります。

『毒入りチョコレート事件 新版』

発売日:2009年11月13日
出版社:東京創元社
著者名:アントニイ・バークリー

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面々は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことに。被害者は、毒がしこまれた新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。夫は一命を取り留めますが、夫人は死亡。しかし、そのチョコレートは夫妻ではなく他人へ送られたものだと判明。事件の真相や如何に…。「犯罪研究会」の面々が次々に自分の推理を披露。推理合戦が好きな方におすすめの一冊。

『容疑者Xの献身』

発売日:2008年8月5日
出版社:文春文庫
著者名:東野圭吾

直木賞を受賞した大ベストセラー! 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神が秘かな想いを寄せているのは、一人娘と暮らす隣人の靖子。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てます。しかし皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことに…。美しいトリック、最後のどんでん返し、人間ドラマとしても楽しめる、贅沢なミステリー小説です。

『十角館の殺人 新装改訂版』

発売日:2007年10月16日
出版社:講談社
著者名:綾辻行人

ミステリー初心者にもおすすめの本格派ミステリーの定番、綾辻行人の「館シリーズ」第1作目。大学ミステリ研究会の七人が訪れた十角形の奇妙な館の建つ孤島・角島。この奇妙な館を建てた建築家は、半年前に炎上した青屋敷で焼死。やがてミス研のメンバーが一人、また一人と殺される連続殺人が発生。どんでん返しはもちろん、登場人物がミス研メンバーという設定なので、殺人事件の謎を解くためにいくつもの説を浮上させ検討する、さまざまな推理が楽しめる魅力もあり!

『連続殺人鬼 カエル男 宝島社文庫』

発売日:2011年2月4日
出版社:宝島社
著者名:中山七里

マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。口にはフック、傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だ。警察の捜査が進展しない中、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは? その正体とは? 騙された、なるほどと思っていると、また次のどんでん返しがやってくるので、最後の一行まで目が離せません!

『イニシエーション・ラブ』

発売日:2007年4月10日
出版社:文春文庫
著者名:乾くるみ

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しいタッチで描いたちょっぴりビターな青春恋愛小説かと思いきや、最後の数行で衝撃のラストを迎えます。どんでん返し小説でこの作品を思い出す方も多い、「必ず二回読みたくなる」と絶賛された青春ミステリーの名作です。衝撃のラストを迎えたとき、伏線が気になって何度も読み返したくなります。

『ウォッチメイカー 上』

発売日:2010年11月10日
出版社:文春文庫
著者名:ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子

“ウォッチメイカー”と名乗る殺人者。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていました。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明。被害者候補はあと8人…。“人間嘘発見器”こと尋問の天才キャサリン・ダンス捜査官とともに、リンカーン・ライムがウォッチメイカー阻止に奔走します。上巻では振り回され、捻りまくられ、うまく踊らされる感を味わい、下巻でどんでん返しの驚き(実際には「なんでだ~!」という感情)を味わう一冊です。

忘れてはいけない!どんでん返しがすごいおすすめのアガサ・クリスティー小説

『そして誰もいなくなった』

発売日:2010年11月10日
出版社:早川書房
著者名:アガサ・クリスティー

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女。しかし、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆくーー。ミスリードや伏線が巧妙すぎるからこそ、犯人や事件の真相、仕掛けが判明した時の驚きが大きくなります。騙されたい、振り回されたい人は一度味わってみるべき名作中の名作。ミステリーの醍醐味、ここにあり! の一冊です。

『アクロイド殺し』

発売日:2003年12月15日
出版社:早川書房
著者名:アガサ・クリスティー

名士アクロイドが刺殺されているのが発見され、シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしますが、事件は迷宮入りの様相を呈し始めます。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せていきます。言わずと知れた名作。名作だらけのクリスティー作品で、オチも広く知られていますが、ストーリーを最初から読み進めれば、いつのまにか世界観に誘われ、知っていたはずのオチも忘れラストに衝撃を受ける。その繰り返しが楽しくてたまりません。

最後に

どんでん返しが秀逸な小説は、作者渾身の仕掛けが施された、繰り返し読みたくなる傑作ばかり。トリックに翻弄されながら、推理が外れることをも楽しみながら、待ち受ける衝撃の結末をじっくりと堪能してみてください。

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タナカシノブ
紹介文:2015年9月よりフリーライターとして活動中。映画、ライブ、歌舞伎、落語、美術館にふらりと行くのが好き。