2025/07/11

【暑さも吹き飛ぶ?!】夏に読みたいホラーミステリー小説おすすめ44選

暑い夏にはひんやりを感じる作品に触れたくなるもの。怖いのは苦手だけどなぜか読みたくなるのがホラーの魅力。ミステリー好きなら、ホラーテイストが入ったミステリー小説を読んでみてはいかがでしょうか。ひんやりを超えてゾクっとするものもあり! 夏に読みたいホラーミステリー小説をご紹介します!

ホラーミステリー小説

幽霊、ゾンビ、怪奇現象、さらには人間の心の闇や孤独など、怖いと感じるものは人それぞれ。得体の知れない何かに襲われる恐怖は、現実では味わいたくないけれど、小説の世界なら存分に堪能したくなりませんか。ホラーとミステリーが融合すれば、ゾクゾク感も増すかもしれません。

おすすめホラーミステリー小説23選(国内編)

『をんごく』

北沢 陶(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞史上初の三冠受賞作。大正時代の情景が目に浮かぶ美しく洗練された文章に惹き込まれます。独特の語り口調と夫婦愛、そして主人公とエリマキの友情のような絆のようなものが芽生えていく様(バディものとしても楽しめる!)などが見どころ、読みどころ。

『殺人鬼 ーー覚醒篇』

綾辻 行人(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

90年代のある夏、双葉山に集った<TCメンバーズ>の一行は、突如出現した殺人鬼により、一人、また一人と惨殺されてゆく……。いつ果てるとも知れない地獄の饗宴、その奥底に仕込まれた驚愕の仕掛けとは。

血みどろで残酷な描写が多めで、怖さよりも気持ち悪さが勝ってしまうかも。気持ち悪さという点で言えば、次々と襲ってくる違和感もそのひとつ。しかし、これこそが謎解きのポイントになっているので、気持ち悪さを感じながら気づきが楽しめます。表紙が怖くて手にするのを躊躇ってしまう一冊。続編はさらに残酷さが増しているので、続けて読むには体力がいるかも?!

『首無の如き祟るもの』

三津田信三(著) 
出版社(レーベル):講談社文庫

奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった――。

戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第三弾。ホラー×ミステリーといえば、三津田信三。恐ろしく不気味な結末がとにかく怖い。どんでん返しの連続に心が休まらず、いつまたひっくり返されるのかとヒヤヒヤ・ドキドキ。ホラー度よりもミステリー度が高めな一冊。首なしはミステリーではお馴染みと頭では分かっていても、表紙も含めてやっぱり怖い!

『i(アイ)に消えた殺人者』

今邑彩(著) 
出版社(レーベル):中公文庫

作家・砂村悦子が殺された密室状態の部屋には、鏡の前で途絶える足跡の血痕が。遺された原稿には、「鏡」にまつわる作家自身の恐怖が自伝的小説として書かれていた。鏡のなかから見つめているのは、死んだはずの「アイ」――!?

貴島柊志シリーズ第1弾。貴島刑事が鏡に消えた殺人者に挑みます。ホラーテイストの漂う中、どんでん返しにトリック、不気味で怪奇的な謎が楽しめます。読みやすさも読者に想像させながらも不意をつく展開も魅力。謎めいたキャラクターの貴島刑事が今後の物語でどこまで深掘りされるのかにも注目したいところ。

『ずうのめ人形』

澤村伊智(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川ホラー文庫

オカルト雑誌で働く藤間が受け取った、とある原稿。読み進めていくと、作中に登場する人形が現実にも現れるようになり……。迫りくる死を防ぐために、呪いの原稿の謎を解け!

都市伝説を知ってしまう主人公に迫り来る恐怖。設定だけで怖さが感じられますが、謎解きミステリー要素もしっかりあって、ミスリードもどんでん返し(大どんでん返し!)、さらに人間の歪んだ心理もしっかりと描写されていて、濃密な人間ドラマも楽しめます。

『闇祓』

辻村 深月(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。優等生の澪は、クラスになじめない要に気を遣ってこわごわ話しかけ徐々に距離を縮めるものの、唐突に返ってきた要のリアクションは「今日、家に行っていい?」だった。この転校生は何かがおかしい。身の危険を感じた澪は憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが――。

精神が闇の状態にある中で、それを他人に押しつけ不快にさせる「闇ハラスメント」をテーマに、リアルで現代的な怒りが怪奇現象になる過程、それをどう”祓う”のかを描いていきます。身近な悪意、人の嫌な部分が見える描写にゾワゾワします。

『虚魚』

新名 智(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

“体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。幽霊や怪談、呪いや祟り、オカルトや超常現象。両親を事故で亡くした日から、三咲はそんなあやふやなものに頼って生きてきた。ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることに。ある川の河口で似たような怪談がいくつも発生していることを知り、その発生源を求め、怪異の川をたどっていく。“本物”の怪談に近づくうち、事情を抱えるふたりの関係にも変化がおとずれて――。

第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞作。途中途中に怪談話が出てくるのもよきところ。三咲とカナちゃんの心の成長にも注目。ゾクっとする印象的なセリフ、人間の脆さや身勝手さの描写にも注目。話には尾ヒレがつくものと改めて考えさせられる物語。読後に残る”虚”がタイトルにあるのもどこか納得。

『ゴーストハント1 旧校舎怪談』

小野 不由美(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA/角川文庫

主人公・麻衣の高校にある旧校舎には、取り壊そうとすると祟りがある、夜になると窓に幽霊の姿が浮かぶなど、怪奇な噂が絶えない。だがその原因と言えば、地縛霊や戦災にあった浮かばれぬ霊の仕業説、霊などいないと断言する者など諸説あり……。

校長から旧校舎の調査依頼を受けた心霊現象の調査研究所の所長、渋谷一也(通称ナル)と麻衣が出会い、個性的な霊能者たちが登場する、大人気ミステリ&ホラーシリーズ第1弾。リライトされた文庫版は読みやすさが増し、世界観に入り込みやすくなっています。麻衣とナルのキャラクター性もあり、ポップさも味わえるシリーズです。

『さかさ星』

貴志 祐介(著) 
出版社(レーベル):KADOKAWA

戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。

一家を襲った真の呪物は? 誰が何のために呪物を仕掛けたのか? 数百年続く「呪い」の恐怖の物語が描かれます。大量の呪物(かなり設定も凝っている!)が登場しますが、霊能者・賀茂禮子の解説に助けられ、楽しく学びながら読み進められます。魅力的なサブキャラも多く、「もっと活躍の場面が読みたい!」という気分に。

『残穢』

小野不由美(著) 
出版社(レーベル):新潮文庫

この家は、どこかおかしい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢れ」となり、感染は拡大するというのだが――。

山本周五郎賞受賞作。じわじわ、じめじめな恐怖を感じるのはやはり日本の作品ならでは。主人公たちが”穢れ”のルーツを追い求め、過去を遡っていく物語が展開します。実在する作家が登場することもあり、実話なのかフィクションなのかと揺さぶられるのもポイント。偶然にしては繋がりすぎる怪異に不思議さとゾクゾクを感じ、どんどん読み進めてしまいます。

『火のないところに煙は』

芦沢央(著) 
出版社(レーベル):新潮文庫

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の<私>は驚愕する。心に封印し続けた悲劇は、まさにその地で起こったのだ。私は迷いつつも、真実を求めて執筆するが……。

「本当にありそう……」という気持ちを抱いてしまう話ばかり。現実世界に浸食してくるような怖さが味わえるモキュメンタリータイプのホラーにミステリー要素を絶妙なバランスで組み合わせています。張り巡らされた伏線を最後で一気に回収し、怪異に論理的説明をつけるという流れがたまりません。

『影踏亭の怪談』

大島清昭(著)
出版社(レーベル):東京創元社

実話怪談作家の姉を持つ“僕”が、ある日、姉の自宅を訪ねると、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この怪現象は、取材中だった旅館〈K亭〉に出没する霊と関連しているのか。調査のため〈K亭〉こと影踏亭を訪れた“僕”は、深夜に発生した奇妙な密室殺人の第一発見者となってしまう……。

ホラーとミステリーを融合した短編四編を収録。姉の職業が実話怪談作家ということで、妙にリアルな怖さにゾクゾク。おすすめは最終話。不気味さを残しつつ、解決すべき真相ははっきりとクリアにするホラー×ミステリーの塩梅が絶妙!

『夏と花火と私の死体』

乙一(著)
出版社(レーベル):集英社文庫

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく……。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄弟の悪夢のような四日間の冒険が始まった。

恐るべき子どもたちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた乙一のデビュー作。表紙では子どもたちの楽しい夏休みという印象を与えているのに、中身はかなり怖めです。まず、死体視点という設定が面白い。物語全体に漂う爽やかさとゾクっとする怖さのバランスが心地よい。

『ヨモツイクサ』

知念実希人(著)
出版社(レーベル):双葉社

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」。人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。究極の遺伝子を持ち、生命を喰い尽くすその名は――ヨモツイクサ。禁域で起こった二つの神隠し事件は繋がっているのか。ヨツモイクサの仕業なのか……。

バイオ・ホラーとはどのようなものなのか。気になって読み進めると、ミステリー要素もたっぷりで、クセになるゾクゾク感が漂っています。森の中に入っていくハラハラ感、終始漂うヨツモイクサの不気味感、後半ではバトルアクションも味わえます。途中の展開にモヤっとした部分は、ラストに控える衝撃でしっかり回収!

『予言の島』

澤村伊智(著)
出版社(レーベル):角川ホラー文庫

天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。

再読率100%のホラーミステリーと紹介されていたら、読んでみたいと思うもの。科学的な恐怖、ミステリー要素もたっぷりで、思いっきりゾクっとできる一冊。すべての謎が解けて、再度読んでみると初読とは印象が異なり、さまざまな怖さが迫ってきます。

『彼女はそこにいる』

織守きょうや(著)
出版社(レーベル):角川書店

第1話「あの子はついてない」、第2話「その家には何もない」、第3話「そこにはいない」。とある庭付き一軒家を舞台にした3話構成のホラーミステリー。

第1話はホラーテイスト濃いめで怖さ全開、第2話で謎解きを展開、第3話で真相が判明という読みやすい構成です。最後まで読み進めると、怖かったはずの怪奇現象にかわいらしさを感じてしまうほど、やっぱり一番怖いのは……、と思わされる一冊。

『虹色の童話』

宇佐美まこと(著)
出版社(レーベル):角川文庫

民生委員の千加子は「レインボーハイツ」をたびたび訪れる。そこに住む、なかば育児放棄された5歳児・瑠衣を世話するためだ。他の住人たちも生活に倦み疲れ、暗い陰をまとっていたが、やがて必然のように不幸が打ち続く。古びたマンションの住人たちに打ち続く不幸、その裏にちらつく小さな影は一体――。

日常にじわりと滲み出す闇、誰にでもある闇を生々しく描くホラーミステリー。ページ数が少なめなので、サラッと読める一冊。読後感は正直あまり良いものではないけれど、それも本作の怖さ。「レインボーハイツ」という名ばかりのいわくつきのマンションのように、タイトル「虹色の童話」のギャップもすごい。

『背の眼』

道尾秀介(著)
出版社(レーベル):幻冬舎文庫

児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が写り込む、同村周辺で撮影された4枚の心霊写真。しかも、彼ら全員が撮影後数日以内に自殺したという。これは単なる偶然か?

売れない作家が取材で訪れた村で耳にした声。心霊現象を調べる友人と調査を始めるとそこには悲しい結末が待っていて……。謎解きだけでは説明がつかない。そんなところに恐怖を感じます。ホラーサスペンス大賞の特別賞を受賞した道尾秀介のデビュー作。

『黒面の狐』

三津田信三(著)
出版社(レーベル):文春文庫

戦後間もない混乱期。物理波矢多(もとろい・はやた)は満州の建国大学から日本に帰国。北九州の炭鉱で炭鉱夫となり働き始める。炭鉱で不気味な連続怪死事件に遭遇。現場からはいつも、黒い狐の面をかぶった人影が立ち去るのが目撃され……。相次ぐ変死体と“狐面の女”の謎は解けるのか。

炭鉱の閉鎖された環境が事件の不気味さを際立たせています。炭鉱、時代的背景がしっかりと書き込まれているので、聞き慣れない単語が出てきても、知識がなくても学びながら読み進められます。

『血の季節』

小泉喜美子(著)
出版社(レーベル):宝島文庫

青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。事件は40年前、東京にさかのぼる。戦前の公使館で、金髪碧眼の兄妹と交遊した非日常の想い出。戦時下の青年期、浮かび上がる魔性と狂気。そして明らかになる、長い回想と幼女惨殺事件の接点とは――。

吸血鬼伝説がテーマになっているホラーミステリー。犯人の語りと警察による捜査パートで構成されています。犯人は分かっていてトリックや動機を探る物語ではないけれど、ミステリー感がしっかりと漂っています。文体の美しさ、設定の耽美な世界も味わえます。

『緋い記憶』

高橋克彦(著)
出版社(レーベル):文春文庫

生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。

時空が歪むホラー「ねじれた記憶」や、ミステリー要素たっぷりの「冥い記憶」など、7篇を収録した歴史ミステリの名手、高橋克彦が贈る直木賞受賞の傑作ホラー。記憶をテーマにバリエーション豊かに展開する7つの物語にはどこか切なさも漂っています。

『親指さがし』

山田悠介(著)
出版社(レーベル):幻冬舎文庫

「親指さがしって知ってる?」

由美が聞きつけてきた噂話をもとに、武たち5人の小学生が遊び半分で始めた、死のゲーム。しかし終了後、そこに由美の姿はなかった。あれから7年。過去を清算するため、そして、事件の真相を求めて、4人は再び「親指さがし」を行うが……。

女性のバラバラ殺人事件に端を発した呪いと恐怖の物語です。シンプルな内容で不気味さ、怖さがストレートに伝わってきます。ハッピーエンドじゃないラストも怖さを引き立てます。

『よもつひらさか』

今邑彩(著)
出版社(レーベル):集英社文庫

死者と語り、冥界に臨む“黄泉比良坂”。古事記にも登場するこの世とあの世の境目にある坂の不気味な言い伝えとは……。

謎のペンフレンドの凶行を描く「見知らぬあなた」、女性作家の過去を暴く「茉莉花」、ファンタジーな探偵もの「時を重ねて」など含む全12篇収録の短篇集。12篇、タイプの違う物語で、それぞれにゾクっとするのがGOOD。直接的ではなく、なんだかひんやり、なんだかゾクっとしてクセになります。夏の夜に静かな部屋で読みたい一冊です。

おすすめホラーミステリー小説21選(海外編)

『幽霊ホテルからの手紙』

蔡駿(著) 舩山むつみ(訳)
出版社(レーベル):文藝春秋

ある雨の夜、若い警察官・葉シャオ(イエシャオ)の家を、幼馴染の作家の周旋(ジョウシュエン)が訪ねてくる。周旋が思いつめた様子で、取り出したのは木の小箱。ある夜、バスで隣り合わせた血だらけの美しい女性・田園(ティエンユエン)から預かったものだという。しかし、彼女は心臓発作で亡くなった。周旋の留守電に「あの箱を幽霊旅館に届けて。場所は……」というメッセージを残して…。周旋は、小箱を届けたいので田園の身元を調べてほしいと葉シャオに頼むのだった――。

<中国のスティーヴン・キング>と呼ばれる悬疑小说(サスペンス小説)の第一人者にして、累計発行部数1千万部を超える大ベストセラー作家によるホラーミステリーが日本初上陸。幽霊旅館での不思議な体験。誰が生きていて誰が死んでいるのか。幽霊旅館に漂う雰囲気にゾクゾクしながら読み進められます。

『蝶のいた庭』

ドット・ハチソン(著) 辻早苗(訳)
出版社(レーベル):東京創元社

FBI特別捜査官のヴィクターは、若い女性・マヤの事情聴取に取りかかった。彼女は<庭師>と呼ばれる男に拉致された10名以上の女性とともに警察に保護された。滝や小川があり、蝶が飛びかう楽園のような<ガーデン>。完全防音で随所に監視カメラが設置され、外界から隔離された秘密の温室に、彼女たちはコレクションとして軟禁されていたのだ。女性の口からじわじわと明かされていく事件の全貌に、恐ろしい犯罪に慣れているはずの捜査官たちが戦慄する。おぞましくも美しいこの地獄でいったい何が起きたのか。

軟禁されていた女性たちに一体何があったのか。悍ましさと残酷さ、不愉快さを感じながら読み進め、最後はある種の解放感のようなものが味わえる一冊。悍ましい出来事が起きる美しい世界、それを語るマヤというキャラクターに惹き込まれていきます。

『絢爛たる屍』

ポピー・Z・ブライト(著) 柿沼瑛子(訳)
出版社(レーベル):文春文庫

ニューオーリンズの片隅で、二人の殺人鬼と一人の美青年が出会うとき、酸鼻な破局の幕が開く。甘い腐臭に満ちた耽美的猟奇ホラー。

なかなかのおどろおどろしい物語が展開していきます。正直、後味も”よい”とは言えない内容です。しかし、グロさの中に美しさや切なさが漂う世界観がクセになるかも。キーワードは孤独、愛、シリアルキラーの出会い。誰にでもおすすめしやすい作品ではないものの、ハマる人はハマる!といったタイプの一冊です。

『ハンニバル(上)』

トマス・ハリス(著) 高見浩(訳)
出版社(レーベル):新潮文庫

あの血みどろの逃亡劇から7年――。FBI特別捜査官となったクラリスは、麻薬組織との銃撃戦をめぐって司法省やマスコミから糾弾され、窮地に立たされる。そこに届いた藤色の封筒。しなやかな手書きの文字は、追伸にこう記していた。「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、それを教えたまえ」。だが、欧州で安穏な生活を送るこの差出人には、仮借なき復讐の策謀が迫っていた。

自由を手に入れたレクターと彼に恨みを持つ権力者の血みどろの争いが壮大なスケールで描かれます。「ハンニバル・レクター・シリーズ」第3弾では、レクターを主人公に据え、バイオレンス要素がかなり強めのショッキングな物語が展開。期待を裏切らないシリーズです。

『オシリスの眼』

オースティン・フリーマン(著) 渕上痩平(訳)
出版社(レーベル):ちくま文庫

エジプト学者ベリンガムが不可解な状況で忽然と姿を消してから二年が経った。生死不明の失踪者をめぐって相続問題が持ち上がった折も折、各地でバラバラになった人間の骨が発見される。はたして殺害されたベリンガムの死体なのか。複雑怪奇なミステリに、法医学者探偵ジョン・ソーンダイク博士は証拠を集め、緻密な論証を積み重ねて事件の真相に迫っていく。

主人公はホームズと同時代に活躍したライバル探偵のジョン・ソーンダイク博士! 英国探偵小説の古典名作、初の完訳が登場です。迫力を漂わせながらの丁寧なロジック、巧みな人物描写に惹き込まれます。クライマックスで不気味さが一気に増す展開に気分が高揚します。

『シャイニング(上)』

スティーヴン・キング(著) 深町眞理子(訳)
出版社(レーベル):文春文庫

スタンリー・キューブリック監督による映画化作品(スティーヴン・キングが脚本、製作総指揮を務めたドラマ版は原作に近い形での実写化作品となっている)でも有名な世界最高の「恐怖の物語」。雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖。これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラーミステリー小説の金字塔!

上巻で張り巡らされる伏線。じわじわと嫌な予感のようなものが押し寄せてきて、怖さが積み重なっていく感覚がたまりません。両親と息子ダニーの背景が丁寧に描かれます。スティーヴン・キング節というのか。”らしさ”でいっぱいの表現方法にグイグイと惹き込まれていきます。

『オペラ座の怪人』

ガストン・ルルー(著) 村松潔(訳)
出版社(レーベル):新潮文庫

19世紀末、夜ごと流麗な舞台が繰り広げられるパリの花、オペラ座。その地下深くには奇怪な事件を巻き起こす怪人が棲み着いていると噂されていた。怪人は若く可憐なクリスティーヌに夜毎歌の手ほどきを授けていたが、歌姫に想いを寄せる幼馴染の子爵との仲に嫉妬しクリスティーヌを誘拐。結婚を迫り、拒否すればオペラ座を爆破すると脅すのだった。

オペラ座の怪人の真の姿に迫るストーリーが展開します。時代背景について分かりやすく書かれている解説を読むとより世界観の理解度が高まります。オペラ座という閉鎖的な場所で強烈な個性を放つ怪人。怪奇と幻想と謎に包まれたオペラ座の雰囲気にどっぷりと浸かってみて。

『ロバート・アーサー自選傑作集 幽霊を信じますか?』

ロバート・アーサー(著) 小林晋(訳)
出版社(レーベル):扶桑社

「キャリデイ館」は、まさに呪われた屋敷そのものだった。そこへやって来たのは、心霊現象の専門家として知られるニック・ディーン。もちろんそんなのはインチキで、今回もラジオ番組の収録だった。全国の聴取者たちが、真に迫ったニックの放送に夢中になり――、異変は起こった。

ミステリーの年間ベストに続々ランクインした『ガラスの橋』著者が贈る恐怖と諧謔に満ちた切れ味鋭い短編集。ミステリーの名手が手かげるホラー&ファンタジーは奇想天外で摩訶不思議。表紙から漂うちょっと不気味な感じと、タイトルデザインのインパクトもGOOD!

『魔女の檻』

ジェローム・ルブリ(著)  坂田雪子(訳) 青木智美(訳)
出版社(レーベル):文春文庫

かつて魔女とされた女たちが突き落とされて死んだ山。そのふもとの村は実業家ティオンヴィル氏によって所有され、平穏を保っていた。だが、新たに赴任した警察署長ジュリアンは、この村は何かおかしいと疑いはじめる。エスカレートしてゆく怪事、死んでゆく村人たち。ジュリアンと部下たちの奔走もむなしく、雪の降る夜に恐怖はクライマックスを迎える。

村に隠された秘密とは一体なんなのか。驚愕の真実はなかなか観抜けません。前作『魔王の島』よりもホラー感が増していますが、読後に残る独特のモヤモヤ感(それがクセになる!)は本作でも健在。ホラーテイスト濃いめ×どんでん返しの相性みたいなことを考えてしまうような一冊です。

『死者は嘘つかない』

スティーヴン・キング(著)  土屋晃(訳)
出版社(レーベル):文春文庫

文芸エージェントの母。若年性認知症を発症した伯父。母の親友のタフな女性刑事。同じアパートの引退した名誉教授。母のクライアントの売れっ子作家。警察をあざ笑う連続爆弾魔……。ジェイミーはその能力ゆえに周囲の人々の思惑にたびたび振り回され、奇妙な目にあいながら、どうにか成長していく。しかしある事件をきっかけに、いよいよ奇怪な事象が彼本人の身に降りかかってくるのだった――。

スティーヴン・キングお得意の、幽霊が見える&話もできる少年が主人公の物語です。そこに「死者は嘘をつけない」という要素が加わり、青春ホラーストーリーが展開していきます。作家デビュー50周年記念で刊行された文庫オリジナル長篇は「スティーヴン・キング入門としてもおすすめ」とのこと。ページ数的にも読みやすく、少年の成長を爽やかに描きながら、少しの恐怖を残す終わり方。夏にはこういう作品が読みたいよね、と納得してしまう要素がぎっしりと詰め込まれています。

『九尾の猫(新訳版)』

エラリイ・クイーン(著) 越前敏弥(訳)
出版社(レーベル):早川書房

次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔<猫>事件。すでに五人の犠牲者が出ているにもかかわらず、その正体は依然としてつかめずにいた。<猫>が風のように町を通りすぎた後に残るものはただ二つ、死体とその首に巻きついたタッサーシルクの紐だけ。過去の呪縛に苦しみながらも、エラリイと<猫>の頭脳戦が展開!

ニューヨークで起きている連続絞殺事件に、探偵エラリイが挑みます。事件の真相だけでなく、悩める探偵エラリイの人間らしさも堪能できます。

『スキン・コレクター』

ジェフリー・ディーヴァー(著) 池田真紀子(訳)
出版社(レーベル):文藝春秋

ボーン・コレクターの模倣犯か。毒の刺青で被害者を殺す殺人者がNYの地下で犯行を繰り返す。現場では、科学捜査の天才リンカーン・ライムが解決したボーン・コレクター事件に関する書籍の切れ端が発見された。殺人者はあの連続殺人犯の手口とライムの捜査術に学び、犯行に及んでいるのか?

名探偵リンカーン・ライムシリーズ第11弾。シリーズ1作目『ボーン・コレクター』や7作目『ウォッチメイカー』を再読したくなる一冊。長く続くシリーズでも毎回「え!」と声に出して驚く箇所がいくつも登場するのはさすが。

『怒り 上』

ジグムント・ミウォシェフスキ(著) 田口俊樹(訳)
出版社(レーベル):小学館文庫

ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨化した遺体が見つかった。検死の結果、遺体の男は10日前には生きていたことが判明、この短期間で白骨化することはあり得ないという。さらに調査を続けると、複数の人間の骨が入り交じっていた――。

ポーランド本国でベストセラーとなり、欧米では「ポーランドのピエール・ルメートル」と大絶賛されたジグムント・ミウォシェフスキの傑作ミステリー。仄暗い雰囲気の中、白骨死体事件には驚愕の事実が隠され、さらにはDV事件までも加わり、いろんな意味で気持ち悪さが増していく物語です。ちなみに作中には、主人公がルメートル『死のドレスを花婿に』を読むシーンも登場します。

『百番目の男』

ジャック・カーリィ(著) 三角和代(訳)
出版社(レーベル):文春文庫

連続放火殺人を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密。だが連続斬首殺人が発生、事件解決のため、カーソンは過去と向き合わねばならない。死体に刻まれた奇怪な文字に犯人が隠す歪んだ意図とは何か。

事件に挑むのは主人公の刑事カーソン・ライダーと先輩相棒ハリー・ノーチラスのバディ。シリーズはカーソンの秘密が事件を解くための重要なカギとなっているのがポイント。動機も心情も理解できないサイコパスへのムカムカ気分を和らげてくれるのはカーソン&ハリーのジョーク混じりの会話です。

『エイルマー・ヴァンスの心霊事件簿』

アリス&クロード・アスキュー(著) 田村美佐子(訳)
出版社(レーベル):書苑新社

弁護士デクスターが休暇中に出会ったのは、瑠璃色の瞳で霊を見るエイルマー・ヴァンス。この不思議な男に惹かれた彼はいつしか助手となり、ともに怪奇な事件を追うことに……。

シャーロック・ホームズの時代に登場した幻の心霊探偵連作短篇集。ロマンス要素がちょっと濃いめですが、ライトで読みやすい。読み進めていくと怖さが増していく構成、かわいらしい幽霊も登場するので、怖いのが苦手という方にも手軽に読める一冊。

『火刑法廷』

ジョン・ディクスン・カー(著) 加賀山卓朗(訳)
出版社(レーベル):早川書房

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿。しかし、その婦人は壁を通り抜けて消えてしまう。伯父の死に毒殺の疑いを持ったマークは、友人の手を借りて埋葬された遺体の発掘を試みる。だが、密閉された地下の霊廟から遺体は跡形もなく消え失せていた。

無気味な雰囲気を孕んで展開するミステリー。すべての謎が解き明かされた後、エピローグにはさらなる展開が待機。どうみてもオカルトな事件なのに、論理的に華麗に解決される流れにミステリー好きも大満足のはず!

『笑う死体』

ジョセフ・ノックス(著) 池田真紀子(訳)
出版社(レーベル):新潮文庫

休業中のホテルで深夜、死体が発見された。指紋は切除され、顔には満面の笑み、そして謎の文字の紙片が。不可解極まりない殺人の真相を追って相棒サティと捜査に乗り出したエイダンの前に立ち塞がる欲望と狂気の罠、そして過去から甦る彼自身の忌わしき記憶。<笑う男(スマイリー)>の正体を突き止め、複雑に歪んだ事件の構図を解明できるのか。

謎解きはもちろん、サティ、エイダンのキャラクター性にも興味をそそられるシリーズ。複雑に歪んだ怪事件と過去との対峙・決裂が絡み合う読み応えたっぷりのハードボイルドミステリー。

『妖魔の森の家』

ジョン・ディクスン・カー(著) 宇野利泰(訳)
出版社(レーベル):東京創元社

20年前に「妖魔の森」の名で知られた人里離れた森の一軒家で、少女のヴィッキーが鍵のかかった部屋から姿を消すという事件が起こった。一週間後にいつのまにかまた部屋に戻っていたヴィッキーだが、行方不明になっていた間のことは何一つ覚えていなかった。

エラリイ・クイーンが発行した、新聞掲載のみで単行本未収録の珠玉編発掘を目的とするミステリ・マガジン創刊号の巻頭で紹介された、ディクスン・カーの傑作。鮮やかなトリックに惹き込まれ、結末にゾクっとさせられます。「妖魔の森の家」のほか中短編四編を収録。

『羊たちの沈黙』

トマス・ハリス(著) 高見浩(訳)
出版社(レーベル):新潮文庫

獲物の皮を剥ぐことから“バッファロウ・ビル”と呼ばれる連続女性誘拐殺人犯が跳梁する。要員不足に悩まされるFBIが白羽の矢を立てたのは訓練生クラリス・スターリング。彼女は捜査に助言を得るべく、患者を次々に殺害して精神異常犯罪者用病院に拘禁されている医学博士ハンニバル・レクターと対面するが――。

狂人殺人犯の博士×訓練生の組み合わせが危うく、ハラハラ感を掻き立てます。連続猟奇殺人犯と犯罪思考の謎に迫るサイコミステリーの金字塔。犯人の犯罪思考のみならずレクターとクラリスの思考も味わえる物語です。

『黒死荘の殺人』

カーター・ディクスン(著) 南條竹則(訳) 高沢治(訳)
出版社(レーベル):東京創元社

かつて猛威を振るった黒死病に因む名を持つ屋敷の石室で起こった惨劇。厳重に戸締りされ周囲に足跡すらない不可能状況に挑むのは……。

ヘンリ・メリヴェール卿初登場作品。怪奇テイスト全開で展開する物語が、ヘンリ・メリヴェール卿登場以降、一気にミステリー色が強まり(少々話の脱線を含みつつも)、密室殺人事件の謎が論理的に説明されていきます。密室、顔のない遺体、一人二役。ミステリー好きが心惹かれるトリックが贅沢に散りばめられていますが、トリックそのものは意外とシンプル。ヘンリ・メリヴェール卿シリーズ1作目はトリックそのものよりも、彼のキャラクターに集中して読めるのも高ポイント。ラストでの犯人の潔さもGOOD!

『黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集|ゴシック篇』

エドガー・アラン・ポー(著) 巽孝之(訳)
出版社(レーベル):新潮文庫

詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。孤高の作家の昏い魂を写したかのような、ゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を収録。

ポーの圧倒的な描写力を堪能できる怪奇短編小説集。人間の醜さや汚さ、暗さ、闇をこれでもかと描き出しています。ミステリの祖であり、ゴシックの原点。天才作家としての才能を数々残したポーですが、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられずに極貧のまま、40歳にして路上で人生を終えてしまいます。彼がどのタイミングで書いた作品なのかを絡めて読むと、ポーの心情と重なり、より深みを感じます。全編に漂う様々な恐怖が堪能できる、まさに珠玉の一冊です。

最後に

怖い読書体験をして涼しくなりたい。寝苦しい夜に涼しくなって眠りたい、そんなときには短編集がおすすめです。ゾクっと加減が強すぎて怖すぎて眠れなくなる……こともあるかもですが、それも夏の風物詩ホラーミステリーの味わいと存分に堪能するのもいいかもしれません。

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ライター/タナカシノブ
2015年9月よりフリーライターとして活動中。映画、ライブ、歌舞伎、落語、美術館にふらりと行くのが好き。