あらすじ
■犬神家の一族 全5話
信州財界一の巨額、犬神佐兵衛が莫大な財産と不吉な内容の遺言状を残し、81歳の生涯を閉じた。その内容とは佐兵衛の三人の孫、佐清・佐竹・佐智のいずれかと結婚することを条件に、犬神家の全財産を血縁者ではない野々宮珠代に譲るというものだった。その日から犬神家の財産を象徴する三種の家宝、斧・琴・菊になぞらえた殺人事件が起こり始め…!果たして犯人は誰なのか…?(1977年制作)
■本陣殺人事件 全3話
一柳家の当主・賢蔵と久保銀蔵の姪・克子の婚礼の夜、二人の寝所である離れから突然鳴り響いた琴の音に駆けつけた一同が目にしたものは、真っ赤な血の海に折り重なって倒れた賢蔵と克子の姿だった!銀蔵の招きで婚礼に出席していた金田一は調査に乗り出すが、離れは完全なる密室で犯人の逃走した形跡も発見されなかった!そして部屋の金屏風には血塗られた三本の指跡が残されていた…!(1977年制作)
■三つ首塔 全4話
高名なドイツ文学者・上杉誠也の華やかな還暦祝いの宴が一転、酸鼻な三重殺人の場と化した!被害者は妖艶なアクロバット・ダンサー、辣腕の私立探偵、そして二の腕に意味深な刺青を施した素性不明の男。しかしそれは、誠也の可憐な姪・宮本音禰に降って湧いた謎の男との結婚を条件とする巨額の遺産相続をめぐる凄惨な連続殺人の幕開けに過ぎなかった…。(1977年制作)
■悪魔が来りて笛を吹く 全5話
元子爵・椿英輔は、「天銀堂事件」の犯人として警察の事情聴取を受けたが、アリバイが成立し釈放された。ところがその彼が突然失踪し、数日後、死体となって信州・霧ヶ峰で発見された。父の死に納得がいかない娘の美禰子は、探偵の金田一を訪ね、捜査を依頼する。彼は早速椿家へ行くが、その夜、英輔の金のフルートで、彼の遺作の『悪魔が来たりて笛を吹く』を演奏する仮面の男を目撃する。(1977年制作)
■獄門島 全4話
昭和21年9月下旬。金田一耕助は戦地からの引き揚げ船の中で死亡した戦友・鬼頭千万太の遺書を届けに、瀬戸内海のほぼ中ほどに位置する小島”獄門島”を訪れた。千万太によると、彼が生還せぬ場合は彼の三人の妹たちの命が危険にさらされるというのだ。金田一が千光寺の住職・了然に千万太の死を報告し遺書を渡したその日から、島には妖気と邪念が渦巻き、異様な連続殺人事件の幕開けが切って落とされた…。(1977年制作)
■悪魔の手毬唄 全6話
岡山県の鬼首村を訪れた金田一は 滞在先の亀の湯で知り合った多々良放庵から、20年前にこの村で殺人事件があったことを聞かされる。被害者は亀の湯の女将・青池リカの夫・源治郎で、加害者は詐欺師の恩田幾三と断定されたが事件後 行方不明のままであった。そして…その後、放庵は謎の失踪を遂げてしまう。村では凄惨な連続殺人事件が始まるのであった!(1977年制作)
■八つ墓村 全5話
岡山県八つ墓村。その昔戦国の頃、三千両を携えた八人の武者がこの村へ落ちのびたが、欲に目が眩んだ村人たちは彼らを惨殺。その祟りを恐れた村人は落ち武者たちの墓を建てそれ以来この村は八つ墓村と呼ばれた。神戸に住む寺田辰弥は、この村に住む田治見要蔵なる人物が自分の本当の父親であると聞かされ八つ墓村にやってきたが、時を同じくして恐ろしい連続殺人が再び村を襲った…!(1978年制作)
■真珠郎 全3話
城北大学講師の椎名と乙骨は、2人で旅行に出かけた信州の温泉宿で、医者がN湖畔の邸の一室を貸し出す相手を探しているという話を聞き、その邸を訪れることにする。ところが途中、バスに乗り込んできた老婆からNに行くのはやめるように言われ「お前さんたちの身の周りに、今に恐ろしい血の雨が降る。Nの湖水が、血で真っ赤になる。」と予言される。そして二人が見たものは…?(1978年制作)
■仮面舞踏会 全4話
避暑地・軽井沢でのんびりとしたひと時を楽しむ金田一耕助は、戦後財界の大立て者・飛鳥忠熈からある仕事の依頼を受けた。忠熈の許に一通の脅迫状が届けられたが、それは忠熈に求婚中の映画女優・鳳千代子から手を引けというもので、忠熈は耕助にその犯人を探り出せと言うのだ。その千代子には過去4回の離婚歴があり、この2年間に彼女の一番目と二番目の夫だった男が相次いで不審な死を遂げていた。(1978年制作)
■不死蝶 全3話
金田一耕介が射水に住む矢部杢衛から調査を依頼されたのは、ブラジルのコーヒー王の養女・鮎川マリの母・君江についてだった。果たして彼女こそが、23年前杢衛の次男・英二を殺して逃亡した真犯人なのか…?(1978年制作)
■夜歩く 全3話
この世にも恐ろしい事件が始まったのは、金田一耕助が戦友の屋代寅太を小金井の古神家に訪ね2年ぶりの再会を果たした日だった。おりしも古神家は美しい一人娘・八千代をめぐる三人の男、婚約者で画家の蜂屋小市、屋代の従弟の仙石直記、それに八千代の腹違いの兄の古神守衛の争いで殺気立っていた。深夜、金田一が幽霊のように庭をさまよう八千代の姿を目撃した翌朝、頭部と手首を切断された男の死体が発見された。(1978年制作)
■女王蜂 全3話
伊豆・下田の遥か南方に位置する月琴島。ここには源頼朝と深い関係にあった女性・大道寺多衣が頼朝の妻・政子の嫉妬を恐れこの島に隠遁したという伝説が残る。また島に居を構える多衣の子孫の大道寺家一族には、愛し合った者は決して結ばれず不幸な死に方をするという、政子の呪いとも受け取れる恐ろしい言い伝えが今も生きている。現に同家の一人娘の智子もその言い伝え通りに両親を亡くしていた。(1978年制作)
■黒猫亭事件 全2話
バー黒猫亭の裏庭から、識別できないほど顔が損傷した女性の変死体が発見された。黒猫亭のマダム・糸島繁子と関係のあった、土建会社社長・風間俊六の証言から、かねてから繁子が亭主・大伍の愛人である桑野鮎子という女に、自分はいつか殺されると語っていたことが判明、変死体は繁子ではないかと推定された…。金田一耕介は、事件の調査を開始するが…!(1978年制作)
■仮面劇場 全4話
高松から大阪に向かう船上で金田一耕助は財産家の美しい未亡人・大道寺綾子と出会った。その直後、小舟に乗せられ海上を漂流していた美少年・虹之助を拾った綾子は、善意から彼を引き取り、面倒を見ることにした。目も見えず、耳も聞こえず、口も利けない三重苦の虹之助。虹之助に何か不吉な匂いを嗅ぎ取った金田一は綾子を諫めるが、綾子は全く意に介さない。その後、綾子の周囲で凄惨な連続殺人が巻き起こった…。(1978年制作)
■迷路荘の惨劇 全3話
霊峰富士の裾野に建つ豪著な屋敷、名琅荘。創建者の古舘種人伯爵が屋敷の方々に施した「どんでん返し」「武者隠し」「抜け穴」など時代がかった仕掛けと屋敷自体の奇妙で複雑な構造から、人々は名琅荘ならぬ迷路荘と呼んでいた。縁あってこの名琅荘を手に入れた実業家・篠崎慎吾の招きでかの地を訪れた金田一耕助は、20年前に屋敷で起きた血塗られた事件とそれにまつわる「片腕の怪人の伝説」を知り慄然とする。(1978年制作)
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