第20話「望郷」 都内にある郵政官舎の屋上で、北川典子という郵便局員の絞殺死体が見つかった。現場の遺留品は、典子の携帯電話、サイフの他、お守り袋が一つ。死体の第一発見者は、佃は先日静岡県川根町で開かれた小学校の同窓会で会ったばかりの“初恋の人”小出秋子であった。秋子の話によると、1歳半の孫・紗枝の泣き声が屋上でしたため現場に行き、そこで死体を発見したという。