第32話「神隠し真珠郎」 岡山県・霧神村の大富豪、鵜藤家の三男・幸三が殺された。目撃者によると、犯人は鵜藤家の四男・真珠郎で、真珠郎は犯行後姿を消したという。真珠郎の名を聞いて、一族は驚いた。真珠郎は十八年前、神隠しにあい、ずっと行方不明になっていたからだ。その時、真珠郎三歳。色が白く、青い瞳が特徴の美少年だったという。