第24話 沈夏(しん・か)は、潘園(はん・えん)と露台で食事を共にしていた。夢蓮(むれん)の死で意気消沈する沈夏に、たかが小間使いのことなど忘れるよう言い聞かせる潘園。沈貴(しん・き)が無断で売ろうとした自分の絵を取り戻してくれた潘園の忠告も、夢蓮を失った沈夏の心を動かすことはなかった。やがて潘園が中座し、1人になった沈夏がふと湖に目をやると1艇の小舟が。その舳には白い衣の女が立っており…。