第3話 浄壇寺へお参りに向かう途中、占い師に呼び止められた妙香(みょうこう)。“お代は結構”と言われて軽い気持ちで話を聞いた彼女は、自分しか知らないはずの事を言い当てられ驚くのだった。おかしな事はその後も続く。参拝の帰りにひと休みしようと東屋で腰を下ろした彼女は、手持ちのカゴを開けて違和感を覚えた―自分の持ち物とは何か違うのだ。中には、見覚えない手鏡が。一体どういうことなのかと思った、その時…