第13話 傅(ふ)殿に真実を暴かれぬよう、罠を仕掛けた者がいる―玉堂(ぎょくどう)と親しかった羅揚(ら・よう)は、そう言い切った。玉堂は杭州行きに危険が伴うことを事前に察していたうえ、差出人不明の書状が、彼のもとに届いていたという。これを聞いた周新(しゅう・しん)は、傅夫人に会って事の次第を聞いてほしいと羅揚に頼むのだった。やがて、周新が按察司に戻ると、唐瑛(とう・えい)から贈り物が届いており…。