第22話 析子其(せき・しき)こそが事件の首謀者だとにらんだ周新は、ある物語と前置きし、“杭州に来た謎の商人が、馬銭子を使って顧杉(こ・さん)を殺し、続いて譚耳(たん・じ)と尤達(ゆう・たつ)を破産させ、2人の命を奪う計画を実行した”という自らの推測を子其に語った。病で命が尽きようとしている子其は、これ以上、周新の前で芝居を続けても無意味だと悟り、彼ら義兄弟たちの間で起こったことを話し始めた。