第28話 水死体は大牛(たいぎゅう)だった。遺体にすがって泣く萍児(へいじ)を目の当たりにした周新(しゅう・しん)は、心を痛めると同時に彼の死に疑いを持つ。巡塩御史の章浩(しょう・こう)に、この件を調べてみないかと打診する周新。しかし塩不足の捜査に没頭している章浩は大牛の死を鼻にもかけず、“重要だと思うならご自分で”と一蹴する。その夜、章浩は不正の証拠を得るべく、禁を破って塩倉庫へと侵入するが…。