第31話 数日前に倭寇の襲撃を受けたばかりの裘(きゅう)家―今度は、その縁者が標的になった。一家20人近くが殺される凄惨な状況の中、ただ1人生き残ったのは使用人の阿魚(あぎょ)だった。彼を訪ね、“見たことを話してくれ”と周新(しゅう・しん)が請うと、阿魚は自分がどれだけ恐ろしい目に遭ったかを話し始めるのだった。一方その頃、魯いと周新の相性の悪さを心配した梁思遠(りょう・しえん)は…。