第37話 魯いの書いた直訴状を永楽帝が鵜呑みにすれば、周新(しゅう・しん)もろとも窮地に陥る。紀綱(き・こう)の脅しに、顔色を失う梁思遠(りょう・しえん)。事態を丸く収めるためには、魯いの判決を覆そうとしている周新を説得するしかない。しかし当の周新は、誤審が公となり己の名誉が傷つこうとも、たとえ黒幕の紀綱と刺し違えることになろうとも、真実を明らかにする覚悟を決めており…。