自身も弁護士資格を持つ和久峻三原作の傑作法廷ミステリー 罪を憎んで人を憎まず・・・叩き上げの検事、柊茂の鋭い勘が光る!
テレビ朝日「土曜ワイド劇場」で、1994年~2005年まで放送された人気テレビシリーズ。原作は、100冊超が出版されている人気シリーズ(角川書店発行)で、自身も弁護士資格を持つ和久峻三が、その真価を発揮した作品。
主人公の柊茂は、司法試験に合格したエリート検事ではなく、長年の検察事務官を経て検事となったいわゆる現場叩き上げの検事。正義感が強く、人情に厚い柊は、事件の裏に隠された様々な人生の苦しみを、しっかりと受け止め、事件解決へと導いていく。そこには、検察事務官から検事になった柊茂の人間性が垣間見え、また、事件が解決したことで浮かび上がる問題にも優しい光をあて、苦しみ悩んでいた人を救うことに繋がっていく。
タイトルにもなっている“赤かぶ”は、柊の大好物であり、ある時、赤かぶの袋詰めを法廷で撒き散らしてしまったことから、柊は“赤かぶさん”と呼ばれるようになった。柊の娘・葉子は弁護士の設定で、法廷親子対決なども本テレビシリーズの見どころのひとつ。