第1話 14世紀のヨーロッパ。教皇ヨハネス22世と後の神聖ローマ皇帝が権力争いを繰り広げていた。若き見習い修道士アドソは果てなき戦争と皇帝軍の将軍である父の生き方に疑問を抱き、フランチェスコ会のウィリアム修道士と行動を共にする。ウィリアムは皇帝の指名を受け、教皇使節団との会談で神学論争に決着をつける任務を帯びていた。だが、ベネディクト会修道院で彼らを待ち受けていたのは、修道士デルモの変死体だった。