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今回は、ドイツ出身のベストセラー作家シャルロッテ・リンク原作の<ケイト・リンヴィル>シリーズの第2作目以降を映像化したドラマ「刑事ケイト・リンヴィルの事件簿」をご紹介!ドイツARD(ドイツ公共放送連盟)が運営するテレビ局が制作しており、原作小説&作中の言語はドイツ語でありながら、イングランド北東部スカボローを舞台に、英国人の主人公が凶悪事件の解決に奔走する物語となっています。
イングランド北東部の荒々しくも美しい風景の中、女性刑事が奮闘する…ということで、「ヴェラ~信念の女警部~」ファンの方にもぜひチェックしていただきたい作品です。今回は、原作小説の日本展開を手掛ける東京創元社さまから推薦文もお届け!ドラマ・小説それぞれの魅力をより深く知っていただけると嬉しいです。

© Degeto_Neil Sheerwood
物語の舞台となるのは、イングランド北東部の都市スカボロー。ロンドン警視庁巡査部長のケイト・リンヴィルは、自分の両親の残した家が荒らされていることを知り、修繕のためにスカボローに立ち寄る。
しかし時を同じくして、町から離れた荒野で少女の遺体が見つかり、この二年間で起きた少女の連続失踪事件の被害者の一人であることが判明。修繕が終わるまでの間ケイトが宿を借りていた家の少女も行方不明になり、ケイトは管轄外であることを知りつつも、独自に事件を調べることに。なぜ少女たちは姿を消したのか?これらの事件につながりはあるのか?やがてケイトが行き着く、事件の真相とは…。
ドラマ第一話は、原作小説二作目である「誘拐」の映像化となっています。少女の失踪事件から始まる一連の事件を追うのは、地元警察の刑事ケイレブとロンドン警視庁のケイト。かつてお互いをよく知る関係だったと思しき二人ですが、久しぶりの再会は嬉しいだけではないようで、顔を合わせるたびに気易かったり気まずかったりと、距離感を図りかねている様子。しかし、これ以上悲惨な事件を繰り返させないため、二人はそれぞれ力を駆使して事件の真相に迫っていきます。
わずかな手がかりから事件の全貌が少しずつ見えてくる描き方が、見ている側にもかなりピリピリとした緊張感を与えてきます。イングランドの荒涼とした風景とも相まって、肩に思わず力が入ってしまうような強烈な圧迫感と共に、次第に物語に引き込まれていくハズです。
本作の主人公ケイトを演じるのは、「獣医ヤコブス」でおなじみヘニー・リーンツ。ケイレブ役には、BBCのミニシリーズ「SS-GB ナチスが戦争に勝利した世界」(2017)のヘンリー・グレゴロヴィチが出演しています。

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ヨークシャーの警察を退職した父親が自宅で惨殺された事件をきっかけに、ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の刑事ケイト・リンヴィルは、地元署で事件を担当するケイレブ警部と親交を結ぶ。優秀な警部だった父には恨みを抱く犯罪者が数多くいたはずだ。犯人は誰なのか? 事件の真相は誰の想像をも超えたものだった(ここまでは今回の映像作品にはない『裏切り 上下』で語られることです)。

シャルロッテ・リンク 著 浅井晶子 訳(創元推理文庫)
その後、その真相に打ちのめされたケイトが、空き家となった父の家の処分のために地元に戻ると、宿をとったB&Bの娘が姿を消す事件に遭遇する。付近では過去にも少女が失踪していて、その遺体が発見された。優秀だが自己評価が低いケイトの能力を、ケイレブ警部は認めていて、管轄外の彼女とともに事件を探り始める。事件は予想外の展開を見せ、驚愕の真相が明らかになる(『誘拐犯 上下』この真相、本当に「えぇーっ!?」と声をあげるほど仰天します)。

シャルロッテ・リンク 著 浅井晶子 訳(創元推理文庫)
その後、『罪なくして 上下』と7月30日発売の『孤独な夜 上下』へと続き、ケイトをはじめケイレブ警部、そして同僚たちの関係に様々な変化が訪れる。

シャルロッテ・リンク 著 浅井晶子 訳(創元推理文庫)
本シリーズは、ドイツ・ミステリの女帝シャルロッテ・リンクの大ベストセラー・ミステリです。どの巻も息を呑むスリリングな展開と大どんでん返しの連続で、読者の心を鷲づかみにすること間違いなしの傑作シリーズです(ドイツ本国で、4作目にしていまだに90万部超を売り上げていることからもわかります)。

シャルロッテ・リンク 著 浅井晶子 訳(創元推理文庫)
刑事ケイト・リンヴィルがケイレブ・ヘイル警部と出会うきっかけがこの物語にある。地元警察の伝説的な警部であった、彼女が尊敬してやまない父親はなぜ惨殺されなければならなかったのか? 名警部であった彼に逮捕された犯罪者は数多く、出所後のお礼参りやその関係者の復讐などの可能性が高いと思われた。真相を突き止めようと心を決めたケイトは、事件の担当であったケイレブ警部と接触し、管轄外の捜査に手をつけてしまう。そして明らかになったのは……? この驚愕の展開は、まさにドイツ・ミステリの女帝ならでは!
ドラマ・シリーズにはない本作からすべては始まったのです。本書は本国ドイツで、発売後わずか3か月で、その年のペーパーバック年間売り上げ第1位を記録しました。

シャルロッテ・リンク 著 浅井晶子 訳(創元推理文庫)
今回は、ドイツのベストセラー作家シャルロッテ・リンク原作のミステリー小説を映像化した「刑事ケイト・リンヴィルの事件簿」をご紹介しました。ドイツの作品ならではの硬派なストーリー展開と容赦のない描写で、ぐいぐい引き込まれる刑事ドラマに仕上がっています。原作本をすでにチェック済みの方も、ドラマから入るという方も、本作の魅力を楽しんでいただければ嬉しいです。ケイトの物語の序章となる『裏切り』は、今回映像化されていない作品ですので、気になる方はぜひ小説の方も手に取って楽しんでみてください!
(文:うりまる)
【ミステリーチャンネル放送情報】
刑事ケイト・リンヴィルの事件簿(全5話)
字幕版:7/5(日)夕方4:00 一挙放送
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