2023/12/14

『ヴェラ~信念の女警部~』 キャスト情報まとめ(最新シーズン12まで)

英国の大人気シリーズ『ヴェラ~信念の女警部~』について

英国を代表する推理作家アン・クリーヴスによる「ヴェラ・スタンホープ」シリーズが原作の大ヒットドラマ『ヴェラ~信念の女警部~』。イングランド北東部の街を舞台に、自分にも他人にも厳しい仕事人間のヴェラ・スタンホープ警部が殺人事件解決に挑む硬派なミステリーです。登場人物の間に潜む、深く入り組んだ感情を丁寧に描き、事件の細部に至るまで一つずつ紐解いていく重厚なストーリーを楽しめる作品として、常にミステリーファンを虜にしてきました。シーズンの更新によってキャストの入れ替わりがあるのは長く続くドラマの宿命ですが、今回はシーズン1から最新シーズン12までのメインキャストをまとめてみました。ぜひ、気になるキャストの出演情報を知るきっかけとしていただけたら嬉しいです。

●ブレンダ・ブレシン/ヴェラ・スタンホープ警部(S1~)

機知に富んだ経験豊富な警部。彼女自身が他の追随を許さないレベルの情熱と集中力をもって職務に臨むためか、部下や同僚への“あたり”が強くなってしまうのがたまにキズ……。意地悪、というよりも“圧”が強いという感じです。シーズン1の頃はかなり辛口な印象が強かったヴェラですが、それでもシーズンを重ねるごとに、ややマイルドになってきているような印象を受けるような気がしなくもないですね。事件解決への熱意は誰よりも高く、真相の解明のためには一切の妥協を許さないという姿勢ゆえの弊害だと思います。そんな彼女は被害者や事件関係者の傷ついた心に寄り添う時も、取り繕った言葉や表面的な慰めを使うことはしません。言葉少なく、しかし相手の心の傷に届く優しさもまた彼女の魅力と言えますね。

さて、そんなヴェラを演じるのはブレンダ・ブレシン。OBE(大英帝国勲章:Order of the British Empire)の称号を持ち、長年にわたり舞台・映画・テレビと幅広く活躍しております。

1997年公開の映画『秘密と嘘』では、突如として自分の娘だと名乗る女性との出会いをきっかけに家族に隠してきた秘密と向き合うことになる主人公を演じてカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞!アカデミー主演女優賞にノミネートされました。その後1999年公開の映画『リトル・ヴォイス』では、類まれなる歌の才能を持つ娘をスターに押し上げようと画策する母親を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされています。

アニメーション作品への声の出演も多く、2016年製作の映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』にも主役の一人として出演しています。こちらは2019年に日本でも公開されました。また、最近では2020年から2022年にかけて製作されたコメディシリーズ『Kate & Koji(原題)』でも主演を務めています。すっかり寂れてしまった海沿いの町で小さなカフェを経営する女性が亡命してきたアフリカ系の医師と出会い、癖の強い地元住民たちとの交流を経て友情を築いていく……という日常系のシットコムです。残念ながら日本未上陸ですが、ヴェラとはまた違う魅力のあるキャラクターを演じていますよ。

●デヴィッド・レオン/ジョー・アシュワース(S1~)

勤勉で優秀な巡査部長。ヴェラからの信頼も厚く、現場の指揮を任されるなど前途有望な警察官ですが、まだ子供たちが幼いこともあり、プライベートと仕事のバランスを取ることに難儀している様子。事件が発生すると昼夜の区別すらなく働かなければならない警察の仕事の大変さを象徴しているキャラクターでもあります。仕事に関しては厳しいヴェラですが、あまりにも多忙を極めるとさすがに見かねて「早く家に帰りなさい」と諭すことも。ヴェラの理不尽さに辟易しているようなシーンもありますが、彼女のことを尊敬していますし、不摂生な生活を心配しているよき部下でもあります。

そんなジョーを演じているのは、デヴィッド・レオン。2001年から2004年にかけて放送されたイギリスの刑事ドラマ『MerseyBeat(原題)』へのゲスト出演で俳優デビューしたようです。2005年公開の映画『Boy eats Girl(原題)』では、ゾンビとして蘇った(!)ティーンエイジャーの役でメインキャストを務めました。過激な表現のあるホラー映画とのことですが、何が起こるのかはタイトルからなんとなく想像できそうですね……。

さて、『ヴェラ』への出演の後は、2014年製作のドラマシリーズ『The Refugees(原題)』に出演。差し迫った自然災害から逃れるために未来の地球から30億人の難民がやってくる、という壮大なテーマのスリラー作品です。2022年からはイギリスのロングヒットシリーズ『法医学捜査班 silent Witness』のシーズン25にレギュラー出演していますよ。

●ケニー・ドーティ/エイデン・ヒーリー(S5~)

シーズン5からヴェラの部下として登場したエイデン。どこかおっかなびっくりヴェラとの距離を縮めていったジョーとは対照的に、最初からフランクに軽口を叩いてみたりするタイプの巡査部長です。シーズンを重ねるごとに信頼関係を築いていった二人。個人的な感想ですが、最近はどことなくお姑さんの身体を心配するお婿さんの様相を呈してきたような感じもあります。

エイデンを演じているのは、ケニー・ドーティ。1998年公開の映画『アイ ウォント ユー』が俳優としての初仕事のようです。ケイト・ブランシェット主演『エリザベス』(1998)や、アンソニー・ホプキンス主演『タイタス』(1999)をはじめ数多くの映画に出演しています。

また、『ハートビート~小さな町に大事件』(1992-2010)や『ワイヤー・イン・ザ・ブラッド』(2002-2008)など、テレビシリーズへのゲスト出演も。登場人物が軒並み倫理観ゼロな悪党というクライム・アクション『The Crew(原題)』(2008)や、二人の俳優が全く同じシーンを別の時間軸として演じた『I against I(原題)』(2012)など、メインキャストとして起用された映画も多いのですが、残念ながら多くは日本未上陸です。ちなみに、『恥はかき捨て』シーズン5第10話や、『ニュー・トリックス~退職デカの事件簿~』シーズン6第4話にも出演していますよ!

●ジョン・モリソン/ケニー・ロックハート(S1~)

ヴェラと同世代のベテラン刑事で、若い同僚たちを励ましながらヴェラからの無茶ぶりにも実直に応えていくという、まさに縁の下の力持ちな存在であるケニー。シーズン1からずっと変わらずに登場しているため、彼がヴェラの横にいるだけで安心感がありますね。

さて、そんなケニーを演じているのは、ジョン・モリソン。1980年にロンドンで実際に起きた駐英イラン大使館占拠事件を基に製作された映画『ファイナル・オプション』(1982)や、1997年公開の映画『ニル・バイ・マウス』に出演。後者はゲイリー・オールドマンが初めて監督を務め、英国アカデミー賞の脚本賞、英国作品賞の二冠を達成した作品としても知られていますね。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された2002年公開の映画『SWEET SIXTEEN』にも出演しています。テレビシリーズでは、1997年から2007年にかけてイギリスのチャンネル「Sky One」で放送された『dream Team(原題)』のシーズン8にレギュラー出演していました。

●ポール・リッター/ビリー・カートライト(S1~)

ヴェラの捜査に協力する法医学者であるビリーは、シーズン1からシーズン3にかけて登場しました。ヴェラにとっては気心の知れた友人のような存在で、彼女のぶっきらぼうな言い方にも物怖じせずに対等に渡り合っていました。歴代の法医学者の中では最も彼女と仲が良かったキャラクターではないでしょうか。

そんなビリーを演じたのは、ポール・リッター。『ハンニバル・ライジング』(2007)や『007/慰めの報酬』(2008)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)など世界的大ヒットした映画にも出演しており、『ウルフ・ホール-愛と陰謀のイングランド-』や『ザ・ゲーム』『バーナビー警部』などなどミステリーチャンネルでも放送されたテレビシーズにもゲスト出演しています。

2011年から2020年にかけてイギリスで放送されたシットコム『フライデー・ナイト・ディナー』にレギュラー出演していました。残念ながら、2021年に54歳の若さでお亡くなりになってしまったのですが、彼の最後の出演作となった『オペレーション・ミンスミート-ナチを欺いた死体-』は日本でも配信サービスなどで観ることができます。

●ライリー・ジョーンズ/マーク・エドワーズ(S3~)

シーズン3から登場し、その後もずっとヴェラのチームの一員として登場しているマーク。初登場時は制服警官でしたが、順調に昇進しましたね!シリーズの途中からは髪を短く刈り上げてひげを伸ばした姿にイメチェン!逞しくなった姿に驚いた方も多かったのではないでしょうか(私もです)。

マークを演じているのは、ライリー・ジョーンズ。俳優としての出演作はまだそれほど多くないようで、2011年公開の映画『United(原題)』が映画初出演とのこと。こちらは、イギリスの強豪チーム「マンチェスター・ユナイテッド」の伝説的選手「バスビー・ベイブス」の活躍とその後1958年に起きた航空事故……という実話に基づいた作品で、デヴィッド・テナント、ジャック・オコンネルをはじめ豪華キャストが出演しています。その後の出演作も、『Wolfblood(原題)』や『EastEnders(原題)』などテレビシリーズへのゲスト出演のほかは、2014年に製作された短編映画『Run(原題)』のみのようです。『ヴェラ』への出演をきっかけに、他の作品でも彼の活躍を観ることができるようになると嬉しいですね!

●キングズリー・ベン=アンディル/マーカス・サマー(S4~)

シーズン4から法医学者として登場したマーカス。事件の重要な手がかりを発見することも多く、ヴェラから矢継ぎ早に飛んでくる質問にもすらすら答えることのできる優秀な若者、という感じでした。

マーカスを演じたキングズベリー・ベン=アンディルは、『ミス・マープル』や『バーナビー警部』、『ミステリー in パラダイス』などおなじみの人気シリーズにもゲスト出演しており、2017年からは『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン4・5にレギュラー出演。『ヴェラ』以外でも彼の活躍を知っていた、という方も多いのではないでしょうか?

2020年には、映画『あの夜、マイアミで』に出演しています。1960年代のアメリカで公民権運動によって大きく変化を迎えた社会の中で成功をおさめた四人のカリスマがもしも一堂に会したら?という設定の物語で、キングズベリー・ベン=アンディルは黒人解放運動の指導者として知られるマルコムXを演じています。2021年のカンヌ国際映画祭にて、前途有望な若手俳優に贈られる”ショパールトロフィー”を受賞!同年の英国アカデミー賞でもライジング・スター賞を受賞しており、今まさに注目を集めている俳優の一人となったようです。2023年には、日本でも大きく話題になった映画『バービー』や、マーベルの新作ドラマ『シークレット・インベーション』にも出演していますよ!

●イビナボ・ジャック/ジャクリーン“ジャック”・ウィリアムズ(S8~)

シーズン8からチームに加わったジャック。加入した直後からわりとこき使われていますが(これはみんなそう)、上司ヴェラへの忠義心も厚く、真面目な良い捜査官です。新シーズンでも不平一つ漏らさず頑張っています。登場した瞬間から「ジャック」と呼ばれていることが多かったので、彼女の本名がジャクリーンということは筆者も初めて知りました。

そんなジャックを演じているのは、イビナボ・ジャック。2018年公開の映画『Two for Joy(原題)』が映画初出演のようです。2019年に放送されたコメディシリーズ『warren(原題)』や、『Doctors(原題)』、『Eastenders(原題)』といった人気シリーズにゲスト出演。2020年に放送されたコメディ番組『Big Fat Like(原題)』にレギュラー出演したのち、2022年には子供向けの料理番組『Big Cook Little Cook(原題)』のホストも務めています。2023年は、NETFLIXで配信がスタートした新作映画『カレとカノジョの確率』への出演のほか、マーティン・フリーマン主演のドラマシリーズ『ブリーダーズ 最愛で憎い宝物』のシーズン4にもゲスト出演しています。

●ポール・ケイ/マルコム・ドナヒュー(S9~)

シーズン9から登場した新たな法医学者のマルコム。ウィットに富んだ会話と棘のある冗談が得意な人物で、ヴェラとの会話シーンはいつ見てもちょっとした笑いを提供してくれます。茶目っ気に毒を混ぜ込んだ感じで、面白いんですよね。

マルコムを演じているポール・ケイは、90年代からイギリスのテレビシリーズを中心に活躍してきました。『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場した炎の司祭ソロス役でご存知の方も多いかもしれません(お祈りを捧げて戦士を何回も復活させたおじさんです)。『孤高の警部ジョージ・ジェントリー』や『バーナビー警部』などにゲスト出演しているほか、NETFLIX配信の『After Life/アフター・ライフ』(2019-2022)や、『ストレンジャー』(2020)にも出演していますよ。2022年公開の映画『少女バーディ ~大人への階段~』や、2023年に公開されたばかりの『Nandor Fodor and the Talking Mongoose(原題)』、『Black Dog(原題)』など新作映画でも活躍しています!

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます!

『ヴェラ~信念の女警部~』も早いもので放送開始から12年が経過しましたが、その人気は衰えることなく、本国ではシーズン13の放送も決定しております。殺人事件の捜査に臨むヴェラが、事件関係者や容疑者の心の奥深くに潜む複雑な感情を紐解いていくストーリーは、何度観てもずっしりとくるものがあります。怒りや憎しみ、悲しみ、そして愛が入り混じった心情描写は非常に色濃く、そして重く描かれています。イングランド北東部の、厳しくも美しい自然の風景と相まって、“正しさ”というものの重さから逃げることなく向き合うヴェラの姿に胸の奥がぎゅっと締め付けられるような、終わった後にじっくり考えたくなるドラマだと思います。

今回ご紹介した中には、『ヴェラ~信念の女警部~』への出演をきっかけに、いろいろな作品に出演するようになった俳優さんもいらっしゃいますので、ぜひほかの出演作もチェックしてみていただけたら嬉しいです。

[文:うりまる]

ミステリーチャンネルでは、「ヴェラ~信念の女警部~」の最新シーズンの最終2話を独占日本初放送!また、これに合わせてシーズン1~12全話一挙放送!

【放送情報】
「ヴェラ~信念の女警部~」(シーズン12 Part2・全2話)
字幕版:1/3(水)昼12:00 一挙放送
★12/30(土)朝6時より「年末年始5日間まるごと一挙放送」と題してシーズン1から最新のシーズン12まで一挙放送
「ヴェラ~信念の女警部~」番組公式サイト

※ミステリーチャンネルでの放送情報は、番組公式サイト、または、ミステリーチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。

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世界各国の上質なドラマをお届けする日本唯一のミステリー専門チャンネル。「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」「シャーロック・ホームズの冒険」「ヴェラ~信念の女警部~」「SHERLOCK シャーロック」など英国の本格ミステリーをはじめ、「アストリッドとラファエル文書係の事件録」などのヨーロッパの話題作や「刑事コロンボ」といった名作、人気小説が原作の日本のミステリーまで、選りすぐりのドラマが集結!ここでしか見られない独占放送の最新作も続々オンエア!

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うりまる
2017年ごろから海外ドラマ・映画について執筆中。ミステリー作品ならなんでも好きですが、特にまったりとした(COZYな)ミステリーが好きです。