2025/07/31

【2025年】絶景もグルメも文化も歴史も堪能できる!最新フランスドラマおすすめ6選(ミステリー&アクション)

© Jean-François BAUMARD - FTV

ミステリー、アクションといったジャンルにプラスして、登場人物の家族、恋人、友人との人間関係を絡ませた物語が魅力のフランスドラマ。さらに、今回ご紹介する注目作品はパリ、ボルドー、ニース、ブルターニュ、オート=アルプ地方、カリブ海、レユニオン島など魅力あふれるスポットの景色、文化、グルメなども一緒に堪能できる贅沢なラインナップが並びます。独占日本初放送の作品も、すでに人気&おなじみのシリーズもあり。ミステリーチャンネル、アクションチャンネル、それぞれで放送される8月に注目したい極上のフランスドラマ6選をご紹介します。

ミステリードラマ編

『刑事アダムスベルグ』全2話

字幕版:8/17(日)夕方4:00 全2話一挙放送【独占日本初】

© Jean-François BAUMARD - FTV

原作は、英国の推理小説アワードであるCWA賞インターナショナル・ダガーを4度受賞したフランスの小説家であり考古学者でもあるフレッド・ヴァルガスの世界的ベストセラー小説「アダムスベルグ」シリーズの最新作。2023年にフランスで2番目に売れた小説となったエピソードを、「マルロー警部」シリーズのジョゼ・ダヤン監督がドラマ化。2024年にフランスで放送されました。

主演はフランスの名優イヴァン・アタル。

イヴァン・アタル演じるアダムスベルグが捜査するのはブルターニュの村で起きた殺人事件。容疑者は、牛フィレ肉の希少部位シャトーブリアンの名前の由来となった実在の人物である有名な作家シャトーブリアンの子孫です。このネーミングだけで極上な雰囲気が漂います。シャトーブリアンの子孫、ジョスラン・ド・シャトーブリアン(風貌からして興味深いキャラクターです!)の無実を確信したアダムスベルグは、死者数が増加する中、パリのチームとともに捜査を行うことに。地元の伝説や住民の風変わりさに直面しながらも、アダムスベルグは謎を解くために推理力を発揮していきます。

ブルターニュ地方の辺鄙な村を舞台にしたミステリアスな事件は、奇妙な行動をとる村人や、風変わりな容疑者、村に伝わる謎めいた迷信などが入り混じっていきます。怪しげな雰囲気に包まれた村で捜査をすすめるニット帽がトレードマーク?!のアダムスベルグの時折おかしさを感じる捜査方法も興味深く惹き込まれていきます。捜査チームが体にタオルを巻いて並ぶ姿にクスッとなったり、スマホであるものを撮影するアダムスベルグに「それ、撮影する?」とツッコミを入れたくなるようなシーンも。事件の内容からはちょっと想像できないかもですが、緊張感の中にもちょっと笑える場面が登場するのも本作の魅力です。フランスらしくワインが絡んできたり、聖地巡礼したくなるような観光客と地元民で賑わうレストランも出てくるので、存分にフランスらしさが堪能できます。

今回ドラマ化されているエピソードの原作は、日本では翻訳版は出ていませんがアダムスベルグ警視シリーズとしては『青チョークの男』『裏返しの男』『ネプチューンの影』(いずれも出版社:東京創元社)が出版されています。ドラマも気に入り、アダムスベルグ警視シリーズの原作も気に入ったら、三聖人シリーズ『死者を起こせ』『論理は右手に』『彼の個人的な運命』(いずれも出版社:東京創元社)もチェックしてみて!

「刑事アダムスベルグ」番組サイト

『刑事アレックス・ユゴー 山岳の事件簿』全5話

字幕版:8/24(日)夕方4:00 全5話一挙放送【独占日本初】

© François LEFEBVRE

フランスでは2014年にスタートして以来、現在も継続中の人気シリーズ。スタート当初からじわじわと人気が高まり、すっかり国民的シリーズとなった山岳ミステリーで、心に傷を抱えた人間味あふれる刑事アレックスの活躍を描き出します。シリーズを重ねるごとに人気は増していき、現在では再放送でも高視聴率を獲得、配信を加えると700万人の視聴者を魅了してきた話題作です。フランスではあの『クリミナル・マインド』を上回る視聴者数を獲得したことでも話題になったそうです。

アメリカの詩人リチャード・ヒューゴの推理小説『Death and the Good Life』から着想を得て制作された本作は、原作同様に本作も心を病んだ刑事が大自然に囲まれた土地に移り住み(原作はモンタナの田舎町に移住)、事件が発生すると人々を助けるために事件を解決していく姿を描いています。

主人公はかつてマルセイユ警察の敏腕刑事だったアレックス(サミュエル・ル・ビアン)。都会の喧騒から離れ、人里離れた山岳地帯での静かな生活を求めて移住します。自由を求める彼にとって、そこはまさに理想的な場所。静けさと平和を満喫していたアレックスでしたが、平穏な日常は長く続かず、山村で発生する複雑な事件に巻き込まれていきます。

山岳ミステリーと呼ばれている本作の舞台は山岳地という特殊な環境です。フランスの高山地帯、オート=アルプ地方で撮影された壮大な自然景観が物語の雰囲気を引き立てています。木々の緑、アレックスが釣りを楽しむ川、山で暮らす野生の動物たち…と息を呑むほど美しい自然にうっとりしていたのも束の間、アレックスの釣り仲間が殺された事件をきっかけに、アレックスの日常は大きく変わり始めます。山で暮らすため豆知識などを学びながら、そういった情報もヒントにして事件解決の糸口を見つける…というのも本作の楽しみ方のひとつかも!?

「刑事アレックス・ユゴー 山岳の事件簿」番組サイト

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』シーズン1~5・全41話

字幕版:8/2(土)夕方4:00よりスタート
9/6までの毎週土曜夕方4:00 ※8/9は除く

© Patrick FOUQUE - FTV - JLA

繊細な頭脳派の文書係アストリッドと大胆な行動派の警視ラファエル、正反対の女性バディが、絶えることのない謎多き事件に立ち向かう姿を描く犯罪ミステリーシリーズ。フランスで、2019年4月にパイロット版が放送されたのち、24年12月までにシーズン5が放送されています。2025年3月には、シーズン5(全8話)のプロモーションでアストリッド役のサラ・モーテンセンとテツオ役のケンゴ・サイトウが来日。都内で開催されたイベント「ミステリーチャンネル presents『アストリッドとラファエル』ファンミーティング supported by スカパー!」も話題になりました。

資料室でひたすら過去の資料を調べ上げ、アストリッドならではの能力を活かし事件の糸口を見出し解決に繋げていくストーリーがドラマの大きな魅力となっていますが、日本文化がフィーチャーされているところも日本ファンにとってはうれしいポイントです。また、フランスらしくさまざまな国の人々や文化が混じり合う事件というのも面白さとなっています。さらに友情や恋愛といったミステリーだけじゃない魅力もたっぷり。シーズン5に先駆けて放送された『法医学者マダム・エール』とのクロスオーバーエピソードなども制作されるなど、今後の新しい展開への期待度もアップ中というシリーズファンも多いのでは?!

最新シーズンとなるシーズン6の放送が待ち遠しいですが、来日時には「すでに数話撮影済み」とのコメントも飛び出し、期待は高まるばかり。最新シーズン放送を待つ間、今回の放送でシリーズを改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。

「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」番組サイト

アクションドラマ編

『リサーチ・ユニット~新章』シーズン1~3・全6話

字幕版:8/31(日)午後2:00 全6話一挙放送【独占日本初】

© jean louis Paris

大人気ドラマ「リサーチ・ユニット」で重犯罪部を率いてきたマルタン・ベルニエ(サヴィエ・ドリュック)についに訪れる引退の時――。捜査官、科学捜査班、コンピューターの専門家など様々な分野のエキスパートが集結したエリートチーム“重犯罪部”の活躍を描き、フランスTF1で各シーズン平均800万人が視聴した伝説のクライムドラマ『リサーチ・ユニット』。ボルドー編、ニース編に続き、重犯罪部を率いてきたベルニエが国家憲兵隊を退役する日から描かれる”新章”がスタートします。

フランス長寿ドラマの新章は各シーズン前編・後編の全2話で構成。どのエピソードも外界から隔離された場所で起きる殺人事件を捜査するマーダーミステリー的展開で、これまでの「リサーチ・ユニット」とは一味違ったテイストが楽しめます。シーズン1<新たな出発>では、ベルニエの退役を祝うサプライズパーティーが開かれ、ボルドー編とニース編から重犯罪部のメンバーが大集合。懐かしさとうれしさに浸り楽しい時間を過ごすはずの現場で悲劇が起きてしまいます。

シーズン2<死のトレッキング>では、ベルニエがアリエル、リュカ、ジャンヌと共に休暇で訪れたレユニオン島で起きた殺人事件を捜査することに。インド洋に浮かぶレユニオン島の大自然や美しい海など、絶景が楽しめるのもポイントです。

シーズン3<12番目の乗客>では、マルティニーク島のクルーズ船の船長に転身したベルニエのもとにリュカとヴィッキーが休暇で訪れる物語が展開。のんびりリフレッシュの休暇を楽しむはずが、またも殺人事件に遭遇。青く美しい雄大なカリブ海を進む船上で起きた殺人事件をめぐり、ベルニエたちが捜査に乗り出します。

シーズン1の冒頭から過去エピソードを振り返りたくなる空気が漂いまくる新章ですが、すぐに事態は一変。同じカリブ海でも起きる出来事によって美しくも恐ろしくも見えてしまいます。絶景のさまざまな顔が楽しめるのも新章の見どころです。美しい景色、楽しいパーティーから一転、悪天候でダークな雰囲気に包まれる中での捜査。シーズン1は、ベルニエの身近な人々が容疑者となる場面も。さらに、通信機能も不安定だったり、悪天候で船が出ないなど、クローズド・ミステリー的な味わいがあるのもシーズン1の注目ポイントです。

「リサーチ・ユニット~新章」番組サイト

『プロファイリング パリ犯罪捜査課』シーズン5~6・全24話

シーズン5 字幕版:8/2(土)午後2:00 全12話一挙放送【独占日本初】
シーズン6 字幕版:8/9(土)午後2:00 全12話一挙放送【独占日本初】

© MMXIII –BEAUBOURG AUDIOVISUEL

天才プロファイラーと、パリ司法警察の捜査チームが難事件を解決!

パリを舞台に描く極上の心理捜査ドラマ、待望の新シーズンが日本初上陸です。被害者や殺人犯の心を読み解く犯罪学専門のプロファイラーとパリ司法警察の捜査チームが難事件を解決していく大ヒットクライム・ドラマシリーズは2009年にフランスのテレビ局TF1で放送がスタート。世界100以上の国と地域に展開されたグローバル・ヒット作で、シーズン5の最終話では860万人の視聴者を獲得し、2014年にフランスで最も見られたテレビシリーズとなりました。2020年までに全10シーズンが放送され、フランスだけでなくヨーロッパ全土で人気を博したロングランシリーズとなっています。

シーズン5では、クロエが母親を亡くした少女リリを養子に迎え、子育てと捜査の両立に奮闘。さらに20年間行方不明だった母親との関係を再び築こうとする姿が描かれます。前シーズンに登場したアデルが捜査チームに加わるという仕事でもプライベートでも”変化”がポイントとなるシーズンです。

主人公クロエを演じるのは、「フランス絶景ミステリー コレクション『リール』」などに出演したオディール・ヴィルマン。司令官ロシェ役は『デビルズ・リープ~娘を守れ!最強の親父』のフィリップ・バス。脚本は『ジュリアとノヴァク 幼馴染みの捜査ファイル』などの脚本を手掛けたファニー・ロベールとソフィー・ルバルビエ。

「プロファイリング パリ犯罪捜査課」番組サイト

『リサーチ・ユニット~ボルドー重犯罪部』シーズン1~7・全76話

字幕版:8/4(月)夜7:00スタート 毎週月曜~金曜夜7:00から3話連続

『リサーチ・ユニット~新章』シーズン1~3・全6話を観る前にチェックしておきたいのが、本シリーズ…と言いたいところですが、長寿ドラマなので初めて触れるという方は新章から入ってもいいかもしれません。新章(特にシーズン1)を観ていると、このキャラの関係性は?と気になるところが出てくるはず。現在の関係性を知ってから振り返るという倒叙ミステリー的な楽しみ方をするのも面白いかもしれません。

重犯罪部は警察ではなくGendarmerie Nationale (国家憲兵隊)に所属しているチームで、主人公は新章で引退の時を迎えることとなるマルタン・ベルニエです。重犯罪部のチームワーク、個人ごとのつながりなどさまざまな背景が描かれるのもこのシリーズの見どころ。いろいろなタイプがいるので、お気に入りキャラクターを見つけることもできるし、こういうところがいいよね、と気づけばみんなを好きになれるところも、とても人間味を感じて惹かれるポイントです。

なお、本シリーズは、舞台をボルドーからニースに移したシリーズ第2弾「ニース編」も!ベルニエがニース重犯罪部の優秀なメンバーと共に難事件を解決していく物語が展開します。そちらも合わせてチェックしてみてください。

「リサーチ・ユニット~ボルドー重犯罪部」番組サイト

「リサーチ・ユニット~ニース重犯罪部」番組サイト

最後に

ミステリーチャンネルでもアクションチャンネルでも厳選した珠玉のフランスドラマをお届け中。謎解きやアクションとあわせて、人間ドラマや気の利いた会話、美しい自然や多彩な文化、奥深い歴史にグルメなども味わえるフランスドラマの世界にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。

毎年7月14日はフランス国民にとって大切な国祭日であるフランスの建国記念日。ミステリーチャンネルとアクションチャンネルでは、7月8月の2ヶ月にわたり、フランスドラマを大特集中。ミステリーチャンネルでは話題の最新ミステリーから人気シリーズの新エピソードを、アクションチャンネルではおすすめのフランス発クライム・アクションドラマをお届け!

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※ミステリーチャンネルでの放送情報は、番組公式サイト、または、ミステリーチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。

※アクションチャンネルでの放送情報は、番組公式サイト、または、アクションチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。

 

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ライター/タナカシノブ
2015年9月よりフリーライターとして活動中。映画、ライブ、歌舞伎、落語、美術館にふらりと行くのが好き。