2026/10/01

【2026秋】英国話題作から異色探偵まで!一気見したい海外ミステリードラマおすすめ5選

©Toon Aerts

秋はミステリードラマが特に恋しくなりがちな季節。ミステリードラマファンのみなさんはいかがでしょうか。いつでも良質のミステリードラマを存分に堪能できるミステリーチャンネルから、秋のおすすめ新作ドラマ、人気シリーズの新シーズンや新エピソードが続々登場します。キャラクターで選ぶもよし、気になるタイトルで選ぶもよし、あまりチャレンジしたことのない国(舞台)で選ぶもよし、そして、続きが気になっていたシリーズものを観るもよし。様々な入り口からどっぷり世界観に浸れる作品タイトルが並びます。ミステリーチャンネルおすすめの秋のミステリードラマ厳選5選をピックアップし、ご紹介していきます。

おすすめの新作ドラマ3選

『警部モニカ・ケネディ~暗闇に潜む者』(全6話)

字幕版:10/18(日)夕方4:00 一挙放送
ミステリーチャンネル倶楽部プレミアムで第1話を先行配信中!(10/17(土)まで)
© ITV Studios Limited 2026

スコットランドの丘陵地帯で、発見されたのは若い男性の全裸の遺体。現場に急行した女性刑事モニカ・ケネディがそこで目にした遺体は、うつ伏せで祈るように手を組まれており、検視の結果、薬物で意識があるまま体だけ動かせない状態で殺されたことが判明する。さらに犯人は時間を置かず、同じ手口で殺人を繰り返し、被害者には多くの共通点があることも明らかに。狭い人間関係の中に複数の容疑者が浮上するものの、事件は複雑な様相を呈していく。疑心暗鬼が広がるなか、これまで隠されていた秘密が次々と暴かれ、地元住民は自分たちのコミュニティの中に連続殺人犯が潜んでいることに気づき始める…。一方、モニカの娘ルーシーに、かつて彼女が捜査したカルト教団の女がつきまとう。連続殺人事件の捜査と並行して、自らの過去とも向き合うことになるモニカ。はたして彼女は、スコットランドの陰鬱とした景色を背景に犯行を繰り返す連続殺人犯を止めることができるのか。

英国ITVの2026年7月プライムタイムで同時間帯視聴率No.1を記録した本作は、ミステリー小説家G・R・ハリデーの世界的ベストセラー小説「モニカ・ケネディ警部」シリーズを完全ドラマ化。スコットランドの極寒の地で起きた猟奇殺人――追うのはトラウマを抱えた女性刑事モニカ。平和な町に隠された「闇」と連続殺人鬼の密かな影。最高視聴率を叩き出した緊迫の展開と息をのむ真相に引き込まれ、一瞬たりとも目が離せないシリーズとなってます。

まず注目したいのは、英国演劇界の最高峰、ローレンス・オリヴィエ賞「最優秀女優賞」に輝いた実力派ローラ・ドネリー扮するモニカ・ケネディ警部とスコットランド出身の俳優マーク・ロウリー演じる相棒のコナー・クロフォード巡査役とのコンビネーション。さらに、スコットランドの丘陵地帯の美しい緑と、底知れぬ闇を感じる連続殺人鬼の影とのギャップにグイグイと引き込まれていきます。モニカが抱えるトラウマ、美しい自然以外はかなりダークなトーン多めの画面に吸い込まれていきます。ちょっぴりゴシックな雰囲気が漂うのも魅力的。物語全体に流れるスコットランドの歴史や風土、キャラクターの気質などにも注目すると、イングランド作品とはひと味違ったミステリーが楽しめるはず。個人的にはモニカのヘアスタイルやニットを中心としたファッションも見逃せません!

『警部モニカ・ケネディ~暗闇に潜む者』番組サイト

『味覚探偵エド~舌が導く事件の真相』全6話

字幕版:11/1(日)夕方4:00 一挙放送
ミステリーチャンネル倶楽部プレミアムで第1話を先行配信中!(10/31(土)まで)
©Toon Aerts

コミカルなサスペンス・ミステリーと家族のドラマを融合させつつ、食肉消費(動物を食べる行為)という重大なテーマに切り込んだベルギー発のミステリー。『テンペスト教授の犯罪分析ノート』のクリエイターが手掛けたこの衝撃作は、米Variety誌で『2025年最高の国際テレビ番組10選』の一つに選出されました。

遺留品を口にすると被害者の最期が視える異色の能力を持った男エドが、“舌”で奇妙な連続殺人事件の真相を追う物語が展開。この設定からして「何これ!」と引き込まれる方も多いのではないでしょうか。2025年に国際的なドラマの祭典・コンペティションであるカンヌシリーズ(Canneseries)で上映され、SNSなどで話題になった作品という点でもかなり期待は高まります。

警察からの捜査依頼に協力するまでは、口に含んだものの来歴がわかるという特殊な能力を活かし“別れの言葉社”という会社を設立し、故人の最期を詳しく調べて遺族に伝えるサービスを提供していた主人公のエド・ベックス。キービジュアルや場面写真を最初に目にした時には、「変わり者で、偏食で。自身が好きなものを食べつつ、ちょっとニヤリとしながら食事をして…パッと解決の糸口を見つける」みたいなイメージを持ったのですが、エドが食べ物(遺留品)を口にし味わう姿を目にすると、この能力に説得力を感じてしまいます。まさに新感覚。正統派やずば抜けた頭脳を持つ探偵も大好物ですが、世にも珍しい類の能力で事件を解決へと導いていく新感覚ミステリーもなかなかによきものです。ミステリーと相性のよい”グルメ”との組み合わせ。ですが、変化球の組み合わせというのが味わえる作品です。また、テーマが食肉消費というのもミステリー要素を盛り上げています。エドの”味わう”姿から食欲が刺激される…のは人によりけりかもしれませんが、この秋、ちょっと変わったミステリーを味わいたい!と感じている方には、イチオシの作品。エピソードを重ねるごとにクセも増していく、コミカルなエドの表情にも注目です。

『味覚探偵エド~舌が導く事件の真相』番組サイト

『モンテロッシ ~放送作家の推理ノート~』(全6話)

字幕版:10/25(日)夕方4:00 一挙放送
ミステリーチャンネル倶楽部プレミアムで第1話を先行配信中!(10/31(土)まで)
© 2022 PALOMAR  S.P.A.

ジャーナリスト、コラムニスト、放送作家としても活躍するアレッサンドロ・ロベッキのベストセラー小説「カルロ・モンテロッシ」シリーズを原作にした本作は、ユーモアと社会風刺の効いた大人のミステリー。主人公は人生に疲れた人気テレビ番組の放送作家、カルロ・モンテロッシ。自宅で何者かに命を狙われたことをきっかけに、自ら事件の真相を追い始める放送作家のモンテロッシが、ミラノの華やかな表舞台の裏に隠された、犯罪、欲望、そして社会の闇に迫ります。

放送作家のモンテロッシ役は、イタリア映画界最高峰の映画賞ダヴィッド・ディ・ドナッテロ賞などを受賞した実力派、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ。モンテロッシ自身が何者かに命を狙われたこと、扱う事件もシリアスなものを軸としながらも、イタリアらしいウィットに富んだ会話と軽妙なユーモアが全編を彩り、重厚なサスペンスとエンターテインメント性を絶妙なバランスで融合。大都市ミラノならではの洗練された街並み、ファッション、グルメなど、華やかな都市の魅力を存分に映し出しつつ、その裏に潜む格差や犯罪、メディアの功罪といった現代社会のリアルにも鋭く切り込んでいます。

シーズン2まで制作されている話題作が独占日本初放送。本作のおすすめポイントは、モンテロッシ演じるベンティヴォリオの渋み。さすがはベテランといった感じで、表情で世界観へと引き込んでいきます。ふらりと訪れたくなる洗練された街並みは、まさにミラノならでは。レストランのシーンなどでも食器ひとつをとっても大人の余裕を漂わせています。ワインやウイスキー、ブランデーなどを片手にゆっくりと味わいたくなる物語です。そしてキーとなる“指”にも注目を!

『モンテロッシ ~放送作家の推理ノート~』番組サイト

新シーズン&シーズン新エピソードも登場!

『警部ボロウスキの事件現場』(新エピソード 第5話~第10話・全6話)

字幕版:10/11(日)夕方4:00 一挙放送
ミステリーチャンネル倶楽部プレミアムで全話を先行配信中!(10/31(土)まで)
© NDR/Christine Schroeder

1970年に旧西ドイツで制作されてからなんと50年以上続く、ドイツ最長の長寿TVドラマであり、国民に最も愛されているクライムドラマ「Tatort」シリーズ(Tatortは「事件現場」の意味)のキール編です。

主人公のボロウスキ警部はキール在住。寡黙で一匹狼気質の変わり者として知られています。他人を私生活に介入させないタイプですが、仕事では完璧主義者で妥協を許さない。携帯電話を持ってはいるものの、デスクにあるコンピューターの前に座ることはありません。昔気質の警部が好物の方には特におすすめです。

昔ながらの警部と、頼りない上司であり(数少ない)友人のダメっぷりとのギャップ、さらには今時の捜査方法で事件に迫っていく若者とのギャップといった、キャラクター同士の対比が面白い作品です。変わり者扱いされてはいますが、困っている人を見捨てず、頼られれば放って置けない、警部としてはとても素敵なキャラクターです。事件はなかなかに殺伐としているし残虐性もあるのですが、ボロウスキ警部のような人が警察組織にいると思うだけで、「きっと解決してくれるはず」「犯人にたどり着いてくれるはず」と期待ができ、安心感で少し心が落ち着きます。

『警部ボロウスキの事件現場』番組サイト

『テンペスト教授の犯罪分析ノート』(シーズン5・全6話)

字幕版:11/8(日)夕方4:00 一挙放送
ミステリーチャンネル倶楽部プレミアムで全話を先行配信!(10/8(木)~2027/1/7(木)まで)
© Eagle_Eye_Drama_Toon_Aerts

ケンブリッジ大学法科学犯罪学部のジャスパー・テンペスト教授は、常にゴム手袋をつけている上に、アルコール消毒は当たり前、一切の埃も許さない潔癖症で、人を寄せ付けない独特の雰囲気を漂わせつつも、犯人の心理を見抜く鋭い洞察力を併せ持つ天才的な犯罪のスペシャリストです。実は幼い頃に受けたトラウマが原因で強迫神経症を患っているテンペスト教授は、ある日、元教え子で現在は現役刑事のリサの強引な依頼を受けて、捜査協力をすることになります。

ベルギーの人気シリーズが舞台を英国・ケンブリッジに置き換えリメイクした作品で、すでに新シーズンが動き出しているという情報も。テンペスト教授役のベン・ミラーがトーク番組で語ったという内容なので、シーズン更新は保証つき!と期待したいところです。今回放送されるシーズン5でもフィナーレには息を呑む展開が待っています。ミステリーパートはもちろん、テンペスト教授とヘレナ・ゴールドバーグ博士の関係性も注目したいところです!

『テンペスト教授の犯罪分析ノート』番組サイト

最後に

2026年10月&11月放送の新作ミステリードラマは重厚でシリアスな展開をしつつ、舞台や主人公のキャラクター性のバリエーションに惹かれるラインナップが揃いました。新作、新エピソードの一挙放送で、どっぷりと作品の世界観に浸り、謎解きや犯人探しをじっくりと楽しむ秋の時間を、ご堪能ください。

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タナカシノブ
紹介文:2015年9月よりフリーライターとして活動中。映画、ライブ、歌舞伎、落語、美術館にふらりと行くのが好き。