今回は「俺とお前で事件解決」をテーマに、バディが大活躍する海外ドラマ作品を 20 作品まとめてご紹介します!ミステリー&アクションそれぞれのジャンルから複数タイトルを国別に紹介していきますので、「次に何見ようかな」と迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
まずはバディの活躍が輝くミステリードラマを12作品、国ごとにご紹介していきます。
© Fabien MALOT / france.tvstudio / France Télévisions / Be-Films / RTBF (Télévision belge) / 2021
長年にわたって絶縁状態にある娘との和解を望む元刑事のアニバルは、とある事件をきっかけに娘アナベルと再会する。しかし警部になったアナベルには和解するつもりなど毛頭なく、かつて父親が担当した事件を再捜査するために会いにきただけであった。なんとか娘の力になりたいアニバルは、協力を申し出るのだが、幼少期に父親に見捨てられた心の傷が癒えないアナベルは首を縦に振らず…。
2022 年にパイロット版が放送されるやいなや大きな話題となり、2024 年にシリーズ化された新作ドラマです。
事件の捜査と並行して、父と娘の間にできた深い溝が埋まるのか否かという再生の物語が丁寧に描かれていきます。娘のアナベルは読字障害に悩まされているのですが、どんな風に日常生活に支障が出ているのかを視覚的に表現したシーンもドラマ内に数多く登場します。果たして障害を抱える人の認識の通りなのかは測りかねる部分がありますが、「このぐらい不都合があるのか」ということを感じ取れるのではないでしょうか。ドラマの中で、アニバルが娘を知ろうとするうえでも非常に重要な鍵となる演出ですので、ぜひ注目していただければと思います。
© HookedCreative
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』のラファエル役でおなじみローラ・ドヴェールが主演! 2024年 4 月にフランスで放送されたばかりの新作ドラマです。
シャルリー・ホームズは、警察署で苦情処理担当として働く内気で控え目な性格の女性。かの有名なシャーロック・ホームズのひ孫だとは誰も思わないほど、危険な犯罪者や町を揺るがす大事件とは縁遠い日々を過ごしていました。しかし、とある事故をきっかけに彼女のうちに秘められていた鋭い直感や観察力、推理力が覚醒!ご先祖様に引けを取らない推理でもって、複雑な事件の手がかりをつかんでいきます。
彼女にとっての“ワトソン”となるのは、病理医の研修生として警察署を訪れていたサミー。医師ならではの観点からシャルリーを見守る年下のサミーと年上のシャルリーという関係性は、これまでのホームズ&ワトソン像とはまた異なる解釈のコンビネーションを楽しめるはずです。
自分自身の心に振り回された経験から、他者への共感力が高いシャルリーは、「優秀であるがゆえに不遜で、人の心の機微に疎い」というこれまでの一般的なホームズ像ともまた違う魅力があります。ぜひホームズファンの方も、ローラ・ドヴェールファンの方も、フランスのミステリーファンの方も、なんとなく雰囲気に惹かれた方も、ぜひチェックしてみてください。
© FRANCE TÉLÉVISIONS - JLA PRODUCTIONS - Be-FILMS - RTBF (Télévision belge) – 2023
几帳面で論理的な思考を好むアストリッドと、直観と行動力で結果を引き寄せるラファエルという対照的な性格の二人が、数々の難事件を解決に導いていく大人気シリーズです。
犯罪資料室で働くアストリッドは、長年、犯罪資料に触れてきたことで蓄えられた膨大な知識と鋭い観察力をもってラファエルの捜査に貢献する一方、ラファエルはアストリッドが困っているときには颯爽と飛んできて、アストリッドの悩みの種をパッと吹き飛ばします。
人は完璧にはなれないけれど、お互いに助けが必要なときにはそばにいることはできる。凸凹しているからこそカチッと噛み合うことができるという、緩くもほどけないつながりがしっかりと二人の間に育まれていくストーリーが見どころです。シーズンを重ねるごとに、ラファエルはアストリッドが困るポイントを把握するのが得意になり、アストリッドはラファエルを自分のテリトリーに招くことに抵抗感が薄れている気がしますね。
© Harry Wild Productions Limited 2023
ロジャー・ムーアが三代目ジェームズ・ボンドを演じた 1973 年の映画『007 死ぬのは奴らだ』のボンド・ガールや、『ドクター・クイン 大西部の女医物語』の主人公ミケーラ役で知られるジェーン・シーモアが主演!本国ではすでにシーズン 3 の放送もスタートしている人気シリーズです。
文学部教授を退職し、余生を小説の執筆でもしながら過ごそうと決めたハリー。しかし、持ち前の知的好奇心と行動力にいっさい陰りが見られない彼女は、警察官の息子が持ち帰った殺人事件の資料を“うっかり”見てしまったことから独自に捜査を始めることに。形式通りの捜査では網にかからない知能犯たちを相手に、長年文学の研究に身を捧げてきたハリーならではの視点と豊富な知識で立ち向かっていきます。
そんなハリーの相棒を務めるのは、彼女の孫ほどの年ごろのファーガス。ハリーの財布を強盗する、という最悪すぎる第一印象で登場する彼ですが、実は幼い妹の世話に励む心優しい青年です。
はじめは脅されてハリーの捜査に付き合うこととなったファーガス。しかし元大学教授という肩書の割に恐ろしいほど豪胆なハリーに振り回されつつ、少しずつ頼れる若き相棒として成長していきます。そんなファーガスを演じているのはローハン・ネッド。『港町のシェフ探偵パール』では、主人公パールの息子役で登場していますね。
© ITV Plc
『主任警部モース』のスピンオフ作品として 2006 年から 2015 年にかけて放送された本格ミステリードラマです。CWA 賞受賞作家のコリン・デクスターによる原作・原案で、ドラマの随所にオリジナル版へのオマージュを散りばめたストーリーと骨太な謎解きで、オリジナルに勝るとも劣らない人気を誇っています。
警部としてオックスフォードに帰ってきたルイスの今度の相棒は、ケンブリッジ大学出身のインテリ巡査部長ハサウェイ。一見すると何もかも正反対に見えるハサウェイとのやり取りは、文句を言いながらもモースを支えていたルイスのかつての姿を彷彿とさせます。イギリスきっての学問の街オックスフォードでは、起こる事件も学問に深く絡む難解なものばかり。しかしルイスも伊達に長くオックスフォードで刑事をやっていません。専門知識が求められる場面ではハサウェイの力を頼みにしつつ、ルイスは自分の持ち味である実直な捜査で真相に近づいていきます。
一話ごとに見ごたえのある謎解きを楽しめますが、シリーズ全体を通して垣間見えるルイスとハサウェイの関係性の変化も見どころ。名門大学から警察へと入り、エリートコース一直線かと思いきや、組織や権威というものに対していつもどこか反抗的なハサウェイが、ルイスの指示だけはきちんと聞くところがなんとも微笑ましい。
『主任警部モース』の時には、若々しい愛妻家の巡査部長だったルイスが、いくつもの喜びと悲しみを経験して大きく変化した姿に少し驚くかもしれませんが、本作を見ていくうちに、かつての物語とちゃんと地続きであることに気が付いていただけると思います。もちろん本作から見始めても全く問題なく楽しめますよ。
© Bentley Productions & A3MI
イギリスで 1997 年から続く人気シリーズで、放送開始から約 14 年にわたりコーストンの街で起きる陰惨な事件を解決してきたトム・バーナビー警部(ジョン・ネトルズ)の後任としてやってきたもう一人のバーナビー警部、ジョン・バーナビー(ニール・ダッジェオン)を主人公とするシリーズです。※本国では同じ『Midsomer Murders』として続いていますが、ミステリーチャンネルでは、主役が交代したシーズン 14以降を『もう一人のバーナビー警部』として放送しています。
当初はトムの従弟として過去のエピソードにゲスト出演していたジョンが新たな主役となったことに驚いた方も多かったかもしれませんね。長く愛されるドラマの宿命か、バーナビー警部の相棒も代替わりしてきました。コーストン署にやってきたジョンの最初の相棒は、数シーズンにわたってトムの補佐を務めてきたベン・ジョーンズ巡査部長でした。2016 年に放送が始まったシーズン 16 からは若きジェイミー・ウィンター巡査部長が彼の後を継いでいます。
トムの下で長くこき使われたことで熟練の刑事の風格を備えたジョーンズと、まだまだ「青い」感じの残るウィンター。バーナビー警部との付き合い方にも個性が出ていますので、ぜひどちらの良さもチェックしてみてください。
© Mammoth Screen Limited 2023 All Rights Reserved
町全体が世界遺産に登録されている観光地バースを舞台に、ロンドンからやってきた野心家の警部と、10 年間早期退職の勧告をのらりくらりと躱し続けてきた巡査部長のコンビが難事件の解決に挑むシリーズです。
警視正に命令され、渋々マクドナルド巡査部長と組むこととなったドッズ警部。若く上昇志向の強い彼女にとって、窓際族のマクドナルドはまさに未知の生き物。しかし、事件の捜査に連れまわすうちに、ドッズは、マクドナルドが独自の着眼点や知識量で捜査に大きく貢献することに気がつきます。お互いをよく知るうちに、次第にマイペースなマクドナルドの個性も憎からず思うようになっていくドッズの心境の変化も丁寧に描かれています。
すべてが対照的な二人が、同じ方向を向いて困難に立ち向かうストーリーに加えて、世界遺産の町ならではの美しい景観とそれに伴う苦労も垣間見える(監視カメラがないなど)作品です。
『マクドナルド&ドッズ 窓際刑事ドッズの捜査手帳』番組公式サイト
© 2022 Mignonette Productions 2 Ltd
イギリスの港町ウィスタブルでシーフードレストランを営むシングルマザーのパールが、都会からやってきた刑事マグワイアとともに小さな町で起きる凶悪事件に立ち向かう、英国人作家ジュリー・ヴァスマーの人気推理小説をドラマ化したシリーズです。
元警察官としての経験と世話好きな性格を活かして探偵としての仕事も受けているパールと、素人が捜査に口を出すことにも眉を顰めるマグワイアのはじめの出会い方はまさに「最悪」の一言に尽きますが、マグワイアはパールの人柄と推理力、鋭い観察眼を知るにつれて次第に評価を改めていきます。孤独でどこか影のあるマグワイアと、満ち足りた生活を送りながらも胸の奥には癒えない傷を抱えるパール…そんな二人の心の距離が縮まっていく過程も見どころです。
© Westdeutscher Rundfunk 2004
1970 年に旧西ドイツで制作されて以来 50 年以上続くクライムドラマ「Tatort(=日本語で「事件現場」という意味)」シリーズ。ドイツの各都市を舞台に個性豊かな捜査官たちが事件捜査を繰り広げる人気作で、本作は 2002 年からスタートした、ドイツ北西部の都市ミュンスターを舞台にしたシリーズとなります。
ハンブルクから異動してきた寡黙な敏腕刑事ティールと、博識で雄弁な法医学者ベルネ、という正反対の性格の二人がミュンスターで起きる凶悪犯罪に立ち向かっていきます。
鋭い観察眼と卓越した犯罪捜査の技術でもって事件の糸口をつかむティールですが、引っ越しの荷ほどきもそこそこに、自転車で運び込んだマットレスで熟睡するほど私生活に無頓着。一方のベルネは、法医学者でありながらティールの暮らすアパートの大家も務め、こだわりの行き届いた自宅に車が自慢で、多趣味でエリート階層にも顔が利く…という紹介すればするほど真逆のキャラクターなのです。こういう二人なので大抵いつも揉めるのですが、無口なティールと、止められてもしゃべり続けるベルネではそもそも口喧嘩の体をなしません。しかもこの二人は帰る場所も同じなので、どうしたって顔を合わせます(笑)。
そんな個性豊かなおじさん二人が織りなすドタバタ劇と、そうはいっても毎回しっかり事件を解決する彼らの手腕にくぎ付けになること間違いなしです。
© South Pacific Pictures and all3media international
都会からやってきたマイク・シェパード警部が、のどかな町ブロークンウッドで起こる不可解な殺人事件を捜査していく人気シリーズです。ニュージーランドで 2014 年に放送開始して以来、世界各国で親しまれており、現在シーズン 10 まで制作されています。ミステリーとしてのクオリティも高く評価され、シーズン 7 第3 話「Dog Day Morning(原題)」は、2022 年のエドガー賞テレビドラマエピソード賞にもノミネートされました!
1971 年式のクラシックカーでカセットテープを流しながら事件現場にやってきて、「被害者の 8 割が加害者を知っている」という持論のもと、遺体と会話を試みる…そんな風変りなシェパード警部。地元の刑事クリスティンもはじめは若干やりづらそうにしていたものの、シェパード警部の直観と鋭い観察眼、そして地道に証拠を集めて真相に近づいていく捜査手法をそばで目の当たりにするうちに、深い信頼を寄せるように。
世代にも嗜好にも大きなギャップがある二人による息の合った事件捜査は必見です。仕事中は真面目で勤勉なクリスティンが、警部の謎に包まれた個人情報(本当は何歳なのか?元奥さんは何人いるのか?)をあの手この手で聞き出そうとして煙に巻かれる会話シーンもぜひ見てください。
© Beta Film 1995
オーストリア・ウィーンを舞台に、賢く勇敢な警察犬レックスが相棒のモーザー警部とともに難事件を解決していく人気シリーズです。1994 年~2004 年にかけてオーストリアで放送され、その後世界各国で「レックス」シリーズとしてリメイクが作られるほどの人気を生み出したオリジナル版のドラマです。
不幸な事件でパートナーを失い、意気消沈する警察犬のレックスを、殺処分の運命から救ったモーザー。妻が家を出ていき、家具も家族もないボロボロの私生活だったモーザーですが、レックスがやってきたことで安定した暮らしを取り戻していきます。
お金を持ってパンを買いに行ったり、リモコンでテレビをつけたりと、作中のレックスはまるでモーザーの子供のよう。時にはモーザーの同僚のおやつを狙ってみたり、モーザーがよその女性といい雰囲気になりそうになると邪魔をしてみたりと、モフモフのいたずらっ子にもなるレックスの活躍をぜひチェックしてみてください。ちょうど 30 年前の作品になりますので、今とはかなり社会情勢も異なる部分にも注目です。
© 2017 GOURMET DET4 PRODUCTIONS INC.
サンフランシスコを舞台に、世界を股にかけて活躍する料理コンサルタントと、ワーカホリック気味な刑事がタッグを組んで殺人事件の捜査に挑む一話完結のグルメ・ミステリーです。
シングルマザーで仕事熱心な刑事マギーは、とある料理教室で著名な料理コンサルタントにして人気ブロガーのヘンリーと運命の出会いを果たし意気投合…とはならず、お互いに最悪な第一印象を与えたところからドラマはスタートします。
しかしそこは女性向けミステリードラマの人気に定評がある Hallmark 印のドラマ、この正反対の二人はちゃんとお互いの良いところを知っていくのでご安心を。仕事一辺倒で私生活は引きこもりがちなマギーを、社交界の華であるヘンリーがあちこちへ連れまわしては、行く先々で事件に巻き込まれていきます。「ちょっといい雰囲気がずっと続く」というある意味で安定したストーリーがクセになるドラマです。
つづいて、二人そろって命がけのアクションシーンが必見のアクションドラマを8作品ご紹介します。健やかなときも、高速道路を爆走するときも、爆破から逃げるときも一緒の二人の活躍を楽しめる作品ばかりです。
© 2018 SAT.1
アインシュタインの子孫にして天才物理学教授のフェリックスが、不可解な事件に科学的視点から立ち向かうサイエンス&クライムドラマです。世界 100 以上の国と地域で展開され、ついにファイナルであるシーズン 3 となりました。
若くして教授の職に就き、国家の重要プロジェクトにも名前を連ねる天才的な頭脳を持つフェリックス・ヴィンターベルク。薬物犯罪で前科を持つ彼は、病院から薬を盗んだところを現行犯逮捕されたことをきっかけに警察のアドバイザーとして捜査に加わることに。相棒の刑事エレナを奇天烈な言動で振り回し、時に彼女から手厳しいしっぺ返しを食らいながら、少しずつ息の合ったコンビネーションを見せるようになってきました。
「唯我独尊」を絵にかいたようなフェリックスですが、エレナ、そして彼女の息子レオンとの交流を重ねるうちに、少しずつ他者に対する温かい感情が芽生え始めます。シーズンを重ねるごとに犯罪のスケールも大きくなり、エレナも多少のフェリックスの奇行では驚かなくなりましたが、作品の面白さは増すばかりですので、ぜひファイナルシーズンもお見逃しなく!
『アインシュタイン ~天才科学者の殺人捜査~』番組公式サイト
© action concept Film- und Stuntproduktion GmbH
ドイツを縦横に走る「アウトバーン」を舞台に、高速警察隊のコンビの活躍を描くポリス・アクションドラマです。本作は1996 年から続く大ヒットシリーズの、2006 年からスタートした「ゼミル&ベン編」となります。
戦車やロケットランチャー、凄腕の狙撃手の登場なんて日常茶飯事というトンデモ高速道路の平和を守るために、まさしく命がけのカーアクションで犯人たちを追跡するゼミルとベン。どちらかといえば若いベンの方がまだ常識を持ち合わせている雰囲気がありますが(ゼミルが破天荒すぎる)、ルール無用の犯罪者たちを捕まえるためにルールすれすれ、時々アウトな追走劇を繰り広げる二人。
実は次のエピソードでしっかりお灸を据えられていることも多いのですが、日本でもその名を知られる高級車であっても容赦なく爆発させる大胆なアクションシーンを盛り込みながらも、ちょっとシビアなストーリーが癖になるシリーズです。
『アラーム・フォー・コブラ 11~ゼミル&ベン』番組公式サイト
© ACTION CONCEPT GMBH / SKY 2022.
『アラーム・フォー・コブラ 11/アウトバーン・コップ』の制作陣による 2023 年制作のカー・アクションドラマ。こちらもまたドイツを縦横に走る「アウトバーン」が舞台となっています。
重罪犯の護送中に、大規模な橋の崩落事故に巻き込まれてしまうアリ。なんとか一命をとりとめるも、彼がこの事故の原因であるかのような報道をされて窮地に陥ります。そんなアリを、長年疎遠だった弟のレオが救い出したことをきっかけに、兄弟は数々の事件を共に捜査していくことに。
直観で動く行動派の兄と、理論派で慎重な弟という対照的な兄弟が、喧嘩しながら、それでも互いを見捨てずに正義のために戦う姿は必見です。一つの事件を解決すると次の事件につながっていく、緊張感のあるストーリー展開も見どころですよ。
© 2019 Bantry BAY, SAT1
ドイツ・ベルリンを舞台に、殺人捜査課のはみ出し者刑事と大型犬がコンビを組んで凶悪犯罪に立ち向かうポリス・アクションドラマです。
容疑者の追跡中に犬に邪魔をされ、おしっこまでひっかけられたところを SNS で拡散され、警察署の笑い者になった殺人捜査課の刑事エリアス・デッカー。捜査の邪魔をしたその犬を結局家に連れて帰り「ロッキー」という名前まで付けてあげた彼は、翌日からロッキーとともに仕事に赴くように。
よだれ多めの強面わんこなロッキーですが、優れた嗅覚で人間では気づきにくい手がかりを見つけることで、警察署では人間の友達が少ないエリアスのよき相棒となっていきます。体力がありすぎる大型犬ならではの、家をはちゃめちゃにするトラブルもちゃんと描かれていますが、強面ながら愛嬌のある仕草を見せるロッキーを、きっと愛さずにはいられなくなるはずです。
© MMXXII CBS Studios Inc and Universal Television LLC. All rights reserved.
元アメリカ海軍特殊部隊の私立探偵トーマス・マグナムが、ハワイで起きる数々の難事件解決に挑むアクションドラマシリーズ『私立探偵マグナム』もついにファイナルシーズンへ!
マグナムの従軍時代の戦友リックとTC、ハワイのことならなんでもござれの生き字引クム、ホノルル警察のカツモト、そして元 MI6 諜報員のジュリエット・ヒギンズ…という個性が豊かすぎるキャラクター達の織りなす、泣けて笑える胸アツなストーリーと、第一話にしてフェラーリ一台を爆発させてしまう圧巻のアクションが見どころです。
しかし、なんといってもやはり、マグナムとヒギンズのもどかしい関係にやきもきしてしまった視聴者の方も多かったのではないでしょうか。常夏のハワイにも負けない陽気なお調子者マグナムと、品行方正で優等生なヒギンズという正反対の二人が、反発しあいながらもここぞというときには力を合わせて困難に立ち向かっていく…こんなストーリー、好きにならずにはいられません。
「この二人は一体いつになったらくっつくんだ?」「うるさい、今のこの友情を堪能しろ!」と、ついつい頭の中で大騒ぎしながら見守ってきましたが、ファイナルではこの二人の関係にもいよいよ名前が付きそうな予感…!まあシーズン4でかなり大きな変化がありましたし、人によっては「シーズン1から分かってた」とニヤリ顔の方もいるとは思いますが(笑)。登場人物それぞれの物語がどのように進むのか?少し寂しいですが、ファイナルシーズンもお見逃しなく!
© 2023 Skyverse Studios AB. All rights reserved.
国際映画祭の開催地としても知られる世界有数の観光地カンヌを舞台に、猪突猛進型の刑事カミーユと、謎多き美術品収集家のハリーが事件を解決するクライムドラマです。
カンヌ警察の若き警部補であるカミーユと、そんな彼女の行く先々に現れては助言をしたり邪魔をしてみたりと捉えどころのない謎めいた男ハリー。飄々と社交界を渡り歩くハリーにつっけんどんな態度をとるカミーユですが、彼の豊富な知識と顔の広さ、そして「どんなに荒唐無稽な嘘でもこの人に言われたら信じてしまう」と思わせる会話術でもって、カミーユの捜査がかなり好調に進むことも。
そんなハリーに対して信じ切るわけにはいかないけれども、助けてくれているのも事実だし…と葛藤するカミーユの心情もしっかり描かれています。いったいハリーの正体とは?美しいカンヌを観光気分で楽しみつつ、カミーユとともに存分にハリーに翻弄されてほしい作品です。
© Shaftesbury/Pope Productions
カナダ最東端の港町セントジョンズを舞台に、レックスとその相棒チャーリー・ハドソン刑事が事件解決に奔走する<レックスシリーズ>のカナダ・リメイク版です。オリジナルに勝るとも劣らない人気で、本国カナダではすでにシーズン 6 まで放送され、エピソード数が通算 100 話を達成するまでになりました。
カナダ版レックスは、ほかのシリーズと比べるといたずらが少なめの優等生タイプ。警察署内でおいしそうなおやつが放置されていても、チャーリーから「食べてもいい」と言われるまでは我慢ができる子です。
とはいえ、重大犯罪課のフロアにはレックス専用のソファが置かれ、ちょっと強面な彼らのボスも、レックスが部屋に入ってくると無意識にその頭を撫でてしまうぐらいには大きめの愛をもらっています。いざ犯人を追跡するとなれば、とんでもない距離を単独行動できる頭の良さを兼ね備え、時々見せる首をかしげる仕草に頬が緩まずにはいられない愛されわんこです。
『ハドソン&レックス~セントジョンズ警察シェパード犬刑事』番組公式サイト
© DOG’S LIFE SRL 2013
こちらは舞台をイタリア・ローマに移した<レックスシリーズ>のリメイク作品です。
本作のレックスはイタリアのわんこらしく、トマトのピザが大好物。相棒となるマルコ・テルツァーニ警部はシリーズきっての肉体派であり、生き埋め、閉じ込め、銃弾貫通その他いろいろ…シリーズで最も過酷な目に遭っている人間でもあります。マルコがピンチに陥るたびにレックスがその優れた嗅覚と聴覚、そして誰を呼びに行けば良いかがすぐにわかる頭の良さを駆使して颯爽と助けに行きます。
他のシリーズよりも映画のようなカットと、スパイものさながらの潜入捜査の多さ、女性と見るや褒めずにはいられないマルコの伊達男っぷりが特徴的な作品ですね(もちろんレックスの可愛さは万国共通です)。
『マルコ&レックス~ローマ警察シェパード犬刑事』番組公式サイト
今回は、バディの活躍が輝くドラマをミステリー&アクションそれぞれのジャンルで複数タイトルご紹介してみました。対照的なキャラクターが同じ方向を向いているからこそグッとくる展開がある、というのはバディものならではの楽しさではないでしょうか。なにか一つでも気になる作品が見つかったなら嬉しいです。
(文:うりまる)
※ミステリーチャンネルの番組の放送情報は、各番組公式サイト、または、ミステリーチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。
※アクションチャンネルの番組の放送情報は、各番組公式サイト、または、アクションチャンネル カスタマーセンターまでお問い合わせください。
ミステリーチャンネルについて
世界各国の上質なドラマをお届けする日本唯一のミステリー専門チャンネル。「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」「シャーロック・ホームズの冒険」「ヴェラ~信念の女警部~」など英国の本格ミステリーをはじめ、「アストリッドとラファエル文書係の事件録」などのヨーロッパの話題作や「刑事コロンボ」といった名作、人気小説が原作の日本のミステリーまで、選りすぐりのドラマが集結!ここでしか見られない独占放送の最新作も続々オンエア!
ミステリーチャンネル カスタマーセンター
0570-002-316
(一部IP電話等 03-4334-7627)
受付時間 10:00 - 20:00(年中無休)
アクションチャンネルについて
欧米を中心に世界中から厳選したアクションドラマを24時間オンエアしている日本唯一のアクション海外ドラマ専門チャンネル!全米大ヒットの「イコライザー」や、「シカゴ・ファイア」「シカゴ P.D.」「シカゴ・メッド」のシリーズ3部作など最新の海外ドラマをお届け!さらに「ハドソン&レックス~セントジョンズ警察シェパード犬刑事」や「リサーチ・ユニット」シリーズ、「フラッシュポイント -特殊機動隊SRU-」などのメガヒット海外ドラマを豊富にラインナップ!スカッと気持ちを晴れやかにし、奮い立たせる、刺激溢れるドラマとの出会いをお届けします。
アクションチャンネル カスタマーセンター
0570-009-311
(一部IP電話等 03-4334-7630)
受付時間 10:00 - 20:00(年中無休)