アガサ・クリスティー 名探偵ヤルセン

名探偵ポワロの友人である推理作家アリアドニ・オリヴァが作り出した、名探偵スベン・ヤルセンが主人公！アガサ・クリスティー史上初のスピンオフ・ドラマシリーズ！

アガサ・クリスティー作品に登場する推理作家アリアドニ・オリヴァが創作したキャラクターが主人公という、クリスティー作品史上初のユニークな設定のミステリーシリーズ！

「マギンティ夫人は死んだ」などアガサ・クリスティー作品に度々登場するキャラクター“アリアドニ・オリヴァ（ドラマ「名探偵ポワロ」ではゾーイ・ワナメイカーが演じる）”は推理作家であり、名探偵ポワロの友達でもある。度々その知識を使ってポワロが事件を解決するのを助けた、いわばヘイスティングスに次ぐ相棒ともいえる。そんなオリヴァが創作したキャラクターとして原作、ドラマの中にも登場するのが名探偵スベン・ヤルセンだ。

本シリーズはそのスベン・ヤルセンが崖っぷちのテレビプロデューサーのクララと共に、現代のスウェーデンとフィンランドを舞台に事件解決に挑む。
くだらないリアリティ番組を作るのにうんざりしていたテレビプロデューサーであるクララは、かつてスウェーデンで脚光を浴びた元敏腕探偵であるスベン・ヤルセンが事件を解決していく様を追うTV番組を企画していた。しかし、クララはヤルセンに会ったことがなく、連絡を取ろうとするも苦戦していた。
一方、探偵を引退していたスベン・ヤルセンに、母親の死の知らせが入り、30年以上ぶりに故郷であるオーランド諸島に戻ることになる。そのことを嗅ぎつけたクララは、オーランド諸島に向かうフェリーでヤルセンを発見することに成功。しかしそんな時、船内で連続殺人事件が発生する・・・
事件解決に消極的なヤルセンと、熱心なクララという対照的な二人が事件の謎を解いていく！

オリヴァというキャラクターはクリスティーの分身的存在と言われる。そして、クリスティー＆ポワロとオリヴァ＆ヤルセンという関係も非常に似ている。さらに、ポワロはイギリスで活躍するベルギー人の名探偵で、ヤルセンはスウェーデンで活躍したフィンランド人の名探偵という類似点も興味深い。極めつけは、第1話は豪華客船が事件の舞台。そう名探偵ポワロの名作である「ナイルに死す」を髣髴とさせる。
そんな「名探偵ポワロ」シリーズとの共通点を探しながら見るのも一興のファン垂涎のシリーズである。

制作：2021年 スウェーデン/尺：約60分×全8話/字幕版・原語：スウェーデン語　原題：Agatha Christie’s Hjerson
原案：アガサ・クリスティー　　出演：ヨハン・レーボリ（スベン・ヤルセン）、ハンナ・アルストロム（クララ）ほか